令和2年12月23日(水曜日)に開催しました「健康産業有望プラン発掘コンテスト2020@ONLINE」(公益財団法人大阪産業局・堺市健康寿命延伸産業創出コンソーシアム主催、大阪府など共催)の受賞者が決定しましたので、お知らせいたします。
今年度は「新たな日常生活に対応するヘルスケアビジネス」をテーマに8月から10月まで参加者を募集し、45者の応募の中から1次審査、2次審査を勝ち抜いたファイナリスト10者が最終審査に臨みました。 最終審査では、審査委員が大阪府内での事業性や新規性、革新性などの観点からファイナリストのビジネスプランを審査した結果、株式会社テクリコが最優秀賞(大阪府知事賞)を受賞しました。 「健康産業有望プラン発掘コンテスト2020@ONLINE」の様子は、本日から大阪健康寿命延伸産業創出プラットフォーム(略称:OKJP)のホームページで配信していますので、ぜひご視聴ください。 1.最優秀賞(大阪府知事賞)
受賞者名:株式会社テクリコ テーマ名:大阪発!MRで人類の健康を支えるプロジェクト 概要:MR技術によってゲーム感覚で認知症予防のためのトレーニングができ、 認知症の予兆が見られた際には、アラートで通知し早期発見を可能にする システム「リハまるGO」を開発。人々が楽しみながら効果的に 健康を維持できるよう支援する。 ※MR:現実世界に仮想現実(VR)を融合させる技術のこと。 現実世界に重ね合わせたデジタル情報を操作できる。 受賞理由:先進技術であるMRを活用し、自宅での手軽な認知症予防が可能となる ビジネスモデルは将来性があり、認知症患者を大きく減らす効果が期待されるため。 2.優秀賞(堺市長賞) 受賞者名:株式会社E-GAO テーマ名:メンタルヘルス血液検査による個人の健康増進と組織生産性の向上 概要:血液中に含まれる複数のたんぱく質の濃度のパターンを基に、 個人のメンタルヘルスの状態を数値化して評価する血液検査技術を用いて、 人々の健康増進や組織の生産性向上につなげる。 受賞理由:メンタルヘルスの重要性がコロナ禍において再認識されている中、 医学的なエビデンスを有し、健康診断の血液検査で状態が判定できる技術は 有用であり、実現性があるため。 3.大阪シティ信用金庫賞 受賞者名:カンエ テーマ名:ウィズコロナ時代における訪問薬剤師による障害者医療支援の拡充 (共に安心して暮らせる社会のために) 概要:薬剤師が患者の自宅を訪問し、薬の使用状況や生活状況等を確認する 訪問薬剤管理事業を展開。残薬の解消や障がいがあり来局が困難な方への 支援につなげる。 受賞理由:障がい者の支援に着目したことに新規性があり、低コストで個人でも開局できる ビジネスモデルは秀逸で、今後広く展開していくことが期待されるため。 受賞者名:株式会社くるみの森 テーマ名:失語症や高次脳機能障害者へのオンライン言語リハと、言語聴覚士の育成事業 概要:失語症や高次脳機能障害のある人等を対象とする、オンラインを利用した 言語リハビリの提供や、言語リハビリを担う言語聴覚士の育成により、 言語機能の維持・改善や言語聴覚士の就労支援につなげる。 受賞理由:オンラインリハビリという新たなビジネスモデルは事業性が高く、コロナ禍においても 自宅で言語機能を維持・改善させる効果が期待されるため。
■受賞者に対する支援内容 ・事業化資金支援(最優秀賞50万円、優秀賞20万円、大阪シティ信用金庫賞10万円) ・大阪産業局にて、ビジネスプランの事業化に向けた専門人材による伴走支援
ファイナリスト10者には、特別協賛の大阪シティ信用金庫より、ファイナリスト賞(事業化支援資金)と して1万円の商品券が提供されました。また大阪産業局にて、OKJP(※)の支援機関(大学、金融機 関等)の他、創業支援機関等から個別にサポートいただけるよう働きかけも行います。
(※)大阪健康寿命延伸産業創出プラットフォーム(OKJP) 健康寿命延伸産業分野での新事業の創出を支援するため、公益財団法人大阪産業局と大阪府が 共同で運営している、産学金官による連携プラットフォーム。健康関連事業を実施する事業者の 取組みをサポートしている。 令和元年度からは、堺市で設立された堺市健康寿命延伸産業創出コンソーシアム(SCBH)と 連携し、泉北ニュータウンなど高齢化が進展する地域における社会的健康に資する住民向け サービスの発掘・展開を支援している。
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