大阪府の海岸の天然アサリは、引き続き採って食べないで
麻痺性貝毒による食中毒も発生しています!(貝毒検査結果第22報)
提供日 |
2018年6月20日 |
提供時間 |
14時0分 |
内容 |
6月19日に男里川河口で採取した天然アサリ、大阪府海域で漁獲されたアカガイ及びトリガイから、国の定める規制値(4マウスユニット/g)を超える麻痺性貝毒が検出されました。 安全性が確認されるまでの間、大阪府海岸の天然アサリ等の二枚貝(一般には食べられていないムラサキイガイやカキ等を含む)を採取して食べないようお願いします。樫井川河口(泉南市)で採取した天然アサリによる食中毒事例が平成30年3月5日に発生しています。 毒を蓄積した二枚貝を食べると舌や唇、手指などがしびれ、重症の場合、死に至ることもあります。万一、症状が現れた場合は、速やかに医師の処置を受けてください。 アカガイ及びトリガイについては、引き続き、大阪府漁業協同組合連合会及び関係漁業協同組合に対し出荷の自主規制を要請しており、現在流通しておりません。(アサリについては、本府では漁獲対象となっておらず市場には流通しておりません。) 引き続き、貝毒の発生状況等について定期的な監視を継続するとともに、関係機関(地元市町等)と連携し、注意喚起を実施します。 なお、二色の浜潮干狩り場(貝塚市)は6月10日(日曜日)、箱作潮干狩り場(阪南市)及び淡輪潮干狩り場(岬町)は6月3日(日曜日)に営業を終了しました。 【検査結果】
種名 | 場所 | 結果 | 参考:前回結果 | 参考:前々回結果 | アサリ | 男里川河口(阪南市) | 4.1 マウスユニット/g | 4.8 マウスユニット/g (6月12日採取分) | 4.7 マウスユニット/g (6月5日採取分) | アカガイ | 大阪府海域 | 7.0 マウスユニット/g | 6.4 マウスユニット/g (6月12日採取分) | 9.6 マウスユニット/g (6月5日採取分) | トリガイ | 大阪府海域 | 8.0 マウスユニット/g | 5.2 マウスユニット/g (6月12日採取分) | 7.4 マウスユニット/g (6月5日採取分) |
【備考】 ※1マウスユニット=体重20g のマウスを15 分で死亡させる毒量 ※人の致死量は、体重60kgの人で約3,000から20,000マウスユニット(MU)と言われています。 4.1MU/gの貝毒を含むアサリの場合はむき身で約731gから4,878g(概ね365から2,439個)、7.0MU/gの貝毒を含むアカガイの場合はむき身で約428gから2,857g(概ね21から142個)、8.0MU/gの貝毒を含むトリガイの場合はむき身で約375gから2,500g(概ね9から62個)が致死量に相当します。しかし、それより少量の摂取でも症状が起こる危険性がありますので、注意が必要です。 【安全性の確認】 検査結果が3週連続して規制値以下となった場合に、貝の種類ごとに規制を解除します。 【検体採取日】 アサリ・アカガイ・トリガイ 平成30年6月19日 【参考】 ○貝毒とは、主に二枚貝が、毒素を持った植物プランクトンを餌として食べることによって、体内に毒が蓄積した状態のことをいい、症状により麻痺性貝毒と下痢性貝毒などに分けられます。 ○なお、これらの毒成分は熱に強く、加熱調理しても毒性は弱くなりません。 ○麻痺性貝毒の症状としては、食後30分で舌、唇などがしびれ、重症の場合、体が思うように動かなくなります。最悪の場合には、12 時間以内に呼吸困難などで死亡に至る場合があります。 ○貝毒は、特に二枚貝とその捕食者であるイシガニ、トゲクリガニ(大阪湾には未生息)に起こります。大阪府の海岸で採取可能な天然二枚貝としては、アサリ、ムラサキイガイ、カキ等があります(平成28年3月に阪南市男里川河口付近で自主採取したアサリや平成25年4月に大阪市内で採取したムラサキイガイによる食中毒事例が発生しています。)。 ○万一、症状が現れた場合は、速やかに医師の処置を受けてください。 ○一度毒化した貝でも、有毒プランクトンの発生していない海水中でしばらく生育することにより無毒となります。 <貝毒のお問合せ先> 大阪府海域の貝類の生態、安全確保については、 環境農林水産部 水産課 企画・豊かな海づくり推進グループ 内線2764 直通06-6210-9612
アサリの検査・安全性に関することについては、 健康医療部 食の安全推進課 食品安全グループ 内線2562 直通06-6944-6705
食中毒対策に関することについては、 健康医療部 食の安全推進課 監視指導グループ 内線2560 直通06-6944-6967 |
資料提供ID |
31333 |