請願番号 | 請願第59号 |
件名 | ピースおおさかのリニューアルに関する件 |
請願者 | 大阪市浪速区浪速西2−3−2−608 上杉 聰 |
紹介議員 | 清水 義人、八重樫 善幸、冨田 健治、中村 哲之助 |
受理年月日 | 平成27年2月27日 |
要旨 | 現在、ピースおおさかは、4月のリニューアル完成、再オープンに向け急ピッチで準備を進めています。ただ、細部の点に重大な課題が残っています。昨年10月に府議会府民文化常任委員会で行われた質疑を受け、私はその後、ピースおおさかと交渉を重ねました。その結果、改善はいくつも見られました。しかし、まだ課題があるのです。それらは、急いで手当てすれば再オープンに間に合う性質のものです。 その第一は、1階の「D−2.空襲の恐怖」コーナーに設置予定の防空壕です。これは、当時、西区に在住しておられたかたの証言を基にしたものです。その壕は被災したものの、体験者は身の危険を感じ始めた段階で、そこからいち早く逃れたために助かったことが新たにわかりました。 私は、その体験者から直接お話を伺い、壕内部の壁は傾斜していたことを始め、入口や天井の形状もそれまでの設計とは違うこと、地中を通して伝わってくる爆撃音は存在しなかったこと、入口から火の粉や熱風・煙などが入ってきて危険だったこと、近くの壕では直撃弾で全員死亡したことなどの証言をいただきました。これをもって壕の設計を変更するようピースおおさかへ要請しました。 これに対し、ピースおおさかは再度証言者から聴取りを行い、私に対して8点にわたる修正を約束しました。ところが、最も肝心な、体験者が壕の中で感じた、入口から火の粉や熱風・煙などが入ってきて危険だったと感じたよう展示物を変更することや、近くの壕では直撃弾で全員死亡したという証言を掲載することについては正確に行おうとせず、空襲時の体験に反し、壕は安全だったかのような展示物を構築する可能性があるのです。 また昨年8月27日に公表された展示概要には、事実誤認のナレーションがいくつも見つかりました。ピースおおさかは、この点についてもかなり誤りを認め、すでに修正しました。しかし、まだ重要な間違いが残されています。 ピースおおさかは博物館類似施設であり、学校教育の一環として使用されることを考慮し、展示物や解説が歴史的な事実に反したり、想像や架空のものとならないよう、公益財団法人大阪国際平和センターは細心の注意を払い、努力を傾ける必要があります。 ついては、下記のとおり請願します。 記
1 現在の1階の防空壕展示は、体験者の証言に即した内容とすること。
2 展示物や解説が、歴史的な事実に反しないよう、公益財団法人大阪国際平和センターは細心の注意を払い、努力を傾けること。 |
このページの作成所属
議会事務局 議事課 委員会・記録グループ