運用改善・設備更新など 事例-4 (北摂総合病院)

更新日:2023年5月22日

社会医療法人仙養会 北摂総合病院(外部サイト)における省エネ活動

取組事業者の概要

【法人名】 社会医療法人仙養会 北摂総合病院(外部サイト)(大阪府大阪府高槻市北柳川町6-24)

北摂総合病院は、大阪府より認定を受けた「地域医療支援病院」「大阪府がん診療拠点病院」です。既存の設備を活用しながら、病院一体となって省エネ対策を行っています。

北摂総合病院イラスト

1965年 大阪府高槻市に開設
2006年 病院新築移転
2008年 地域医療支援病院の承認(大阪府)
2009年 がん診療拠点病院の指定(大阪府)
2011年 3階屋上緑化完成(大阪府みどりの基金)
2014年 省エネ診断受診
2015年 ストップ温暖化賞優秀賞受賞

「運用改善」、「省エネ設備の導入」の取組み紹介

新築移転を機に、エネルギー管理組織を立ち上げ、院長とともにエネルギー管理組織が省エネ、省CO2の推進を行うようになりました。

〔節電・省エネの取組み−1〕 節電の声掛け、デマンドの抑制対策、水銀灯の交換

エコパトロールの実施エコパトロールを実施して、人間デマンド監視体制を整備して、設備の運用改善を行いデマンドの抑制等を実現しました。

〔節電・省エネの取組み−2〕 デマンドの抑制

デマンド抑制のために、スケジュール設定により食器洗浄機、食器保管庫の交互運転を実施しました。

デマンドの抑制

厨房機器(乾燥機)の時間設定も、午後から深夜へと変更しました。

〔節電・省エネの取組み−3〕 空調の温度設定の強化

空調の温度測定一日4回の温度測定を実施するなどして、空調の温度設定を強化しました。

  
  
  

       
         
        
      

         空調温度設定の見直し


あわせて自動制御を廃止し、中央監視盤での状況確認→メーター検針→設定温度見直しと人的制御を行い、ガス吸収式冷温水器の運転抑制を実施しました。 

〔節電・省エネの取組み−4〕  照明の見直しによる電気代の削減

電球を32Wから24Wへサイズダウンしました。また、点灯スケジュールの見直し等、照明の運用の見直しを行った結果、蛍光灯の電気代が約25万円しました。
その後、照明のLED化を実施することにより、電気代の削減だけでなく、電球交換回数の削減、材質の安全性を実現しました。また、水洗・照明をセンサー式へ更新しました。
水洗・照明のセンサー化

〔節電・省エネの取組み−5〕 トイレの運用の見直し

ウォシュレットの便座温度の設定(夏モード、冬モード)を見直したほか、節水トイレに更新し、擬音装置も設置しました。

トイレ

〔節電・省エネの取組み−6〕 窓の運用の見直し・屋上緑化

窓・ロールカーテンの開閉により外気・太陽光を有効利用しました。また、デイルームに断熱・遮光カーテンを設置し、西日の入る時間帯に使用する等、運用方法の周知徹底を行いました。

カーテンの有効利用

空調効率を良くするために、検査室内の窓に開閉できる断熱性のあるパネルを手作りで作成し、設置することにより、照度を確保し日光を完全にシャットアウトできました。また屋上緑化も行い、相乗効果で快適性を向上しました。

屋上緑化

〔節電・省エネの取組み−7〕 室外機の見直し

室外機の負荷を軽減するため、周辺に手作り散水装置を設置し、温度を下げました。また、配管の保温を実施しました。

画像です。室外機 画像です。室外機

今後は、冷却塔のブロー水をテラスガーデン植栽用の散水として利用できるよう、検討を行っています。

北摂総合病院様より

以前は腕章を装着し、エコパトロールを行っておりましたが現在では、現場スタッフの理解もあり日常的に省エネ巡回を行っております。

当院でも省エネは色々と取組んできておりますが、昨今の異常気象や患者様、スタッフの増加等により、使用量・光熱費が増加しているのが現状です。イニシャルコストをかければもっと良い省エネができるかもしれませんが、いかにコストをかけずに光熱水費の削減に繋がるのか考えながらこれからも省エネ活動に取組んでいきたいと考えています。

このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 スマートエネルギーグループ

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