運用改善・設備更新など 事例-2 (上島珈琲貿易株式会社)

更新日:2016年1月15日

上島珈琲貿易株式会社における省エネ活動

取組事業者の概要

上島珈琲貿易株式会社は、環境省の「エコアクション21」ガイドラインを活用し、会社一丸となって様々な省エネ活動に取り組まれています。(2011年に「エコアクション21」の認証を取得し、登録事業者になりました)環境教育にも力を入れ、社員の皆さんの自主的・積極的な取組みのもと、地球環境の保全に配慮した企業活動を実施されています。 

画像です。参考写真

 【会社名】 上島珈琲貿易株式会社(大阪府堺市美原区太井122-1)

 【業 種】 コーヒー焙煎加工卸売り

 【創 業】 昭和7年

 【代表者】 上島 淳史

 【従業員数】 43名(本社37名、直営店6名 ※平成27年12月時点)

事業内容

◇コーヒー焙煎加工                   ◇フランチャイズ                          ◇業務卸
画像です。参考写真  画像です。参考写真  画像です。参考写真

◇開業支援

◇通信販売

◇ケータリング

活動紹介

〔節電の取組み−1〕 デマンド値の低減

前期夏場

今期冬場

今期夏場

注意警報値

66kW

50kW

55kW

限界警報値

68kW

55kW

60kW

実デマンド値

65kW

53kW

59kW

デマンド計の活用により、デマンド値が65kW(平成24年度)から59kW(平成25年度)に下がりました(夏場比較)。

本社の高圧電力の夏場・冬場の警報値を毎年下げ、注意警報・限界警報が発生すると、エアコンのスイッチを切るなど、あらかじめ計画している対策を実施しました。

その結果、夏場の高圧電力の基本料金が7,938円(1,323円×6kW)下がりました。

過去4年間でデマンド値は23kW低減でき、月額基本料金は30,429円削減できました。

(デマンド計の月額レンタル費用は4,000円のため、十分に投資回収できています)

〔節電の取組み−2〕 パソコンのスタンバイ設定の活用

離席時にパソコンを「スタンバイ」の状態にすることで、消費電力がほぼ0になりました。

「コントロールパネル」の「電源オプション」で設定変更(パソコンの電源ボタンを押したら「スタンバイ」又は「スリープ」の状態になるよう設定)

1.パソコンの設定を変更し、離席時はスタンバイ  2.その結果、消費電力がほぼ"ゼロ"になりました         3.パソコンのディスプレイには「呼びかけ」を表示! 
画像です。参考写真    画像です。参考写真        画像です。参考写真      画像です。参考写真

〔節電の取組み−3〕 蛍光灯のLED化(補助金活用)

堺市の補助金(1/3補助)を活用し、本社蛍光灯91本をLEDに更新しました。

(※本補助金は当時実施されていたものです)

また、事務所の照明には手元スイッチをつけることで、こまめな消灯を実施しています。

色分けしたビーズを手元スイッチの先に取り付け、元のスイッチにはビーズの写真を表示することで、スイッチと照明を判別できるようにし、こまめな消灯を実施しています。

画像です。参考写真

〔節電の取組み−4〕  「消灯環境の整備」と「消灯の徹底」

倉庫の奥にあった照明スイッチを入口付近に移動して、ON・OFFしやすい環境をつくりました。

(スイッチの付替え費用は、常時点灯していた2年分の電気代で賄えます)

画像です。参考写真

また、倉庫のほとんどの照明スイッチにポップ(説明文)を掲示して、使用時のみ点灯するよう徹底しました。

画像です。参考写真

〔水資源の節約〕 珈琲の加工工程における工夫

珈琲の焙煎過程で発生するチャフ(生豆の薄皮で食品廃棄物です)を収集するために使用する水を垂れ流しにしていましたが、平成24年から自社で改良を重ね、使用する水の循環を実現しました。

この結果、年々水道使用量が減少しました。

回収したチャフや珈琲の抽出カスは堆肥化して再利用しています。
画像です。参考写真 

また、給湯器の使用時や手洗い時など、湯又は水を出しっぱなしにしないようにポップを表示しています。

画像です。参考写真

〔環境教育〕 ワーク・ライフバランスの推進(残業時間削減で消費電力も減少)

ワーク・ライフバランスセミナーの実施や早く帰る仕組みを作ることで、プライベートの充実に加えて、消費電力の減少も実現できました。

 画像です。参考写真

その他にも、講座への参加やエコ検定の取得を推進しています。

画像です。参考写真

〔エコドライブの推進〕 エコドライブ教育の実施

毎月の車両点検とエコドライブチェックを実施しています。

画像です。参考写真

燃費をコンピューターでチェック

コンピューターを活用して、いつでも誰でも車両別に燃費を確認できます。

自身の乗っている車両だけでなく、他の同一車両と比較でき、運転者同士のエコドライブのコミュニケーションを図っています。

画像です。参考写真

エコドライブ教育の成果 (自動車燃費を向上)

エコドライブ教育の結果、自動車燃費が向上しました。

また、燃費向上後は、現状を維持するとともに、配送ルートの最短化を細部にわたり検証・変更することで、自動車燃料の絶対使用量を削減しました。

(過去2年は毎年7%向上)

画像です。参考写真

〔その他の省エネ活動〕 断熱材の活用(ホームセンターで断熱材を購入して自社で加工)

1.冷凍食品輸送用の自社製保冷箱の内側に断熱材を取り付けました。

画像です。参考写真 

2.窓に断熱材を貼り付けました。

(夏場の直射日光が当たる時間帯で窓際の温度が約10度下がりました)

画像です。参考写真

上島珈琲貿易様より

画像です。参考写真弊社の販売の中心であるコーヒーは、ほぼ海外に生産を頼っています。地球温暖化による影響と考えられる異常気象や病害虫の発生によって、生産者が被害を受けたり、仕入れたいコーヒー生豆が手に入らない状況を目の当たりにした事が弊社がエコ活動を始めた理由の一つです。そして、エコ活動を始める前から3S(整理・整頓・清掃)活動を行う中で社内の無駄を削減する活動を行っていた事もエコ活動をスムースにスタートできた要因でした。弊社1社にできる事は非常に小さな事ですが、エコ活動を推進する同志がもっともっと増えてゆけば、大きな力になると信じています。みんなで力を合わせて地球温暖化をストップしましょう!

このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 スマートエネルギーグループ

ここまで本文です。


ホーム > 環境・リサイクル > 環境・脱炭素一般 > 省エネチャレンジ事例 > 運用改善・設備更新など 事例-2 (上島珈琲貿易株式会社)