省エネ診断事例-工場1

更新日:平成27年9月7日

省エネ診断事例-工場1

概要

事 業 者 名

株式会社エイトテック

業   種

製造業(金属製品)

診断受診建物

株式会社エイトテック 工場

診 断 時 期

平成26年2月

省エネ診断結果より想定される
エネルギー削減ポテンシャル

・エネルギー削減量:9.0kL(原油換算値)
・コスト削減額:約1,313千円

建 物 概 要

建物用途:工場構造:−
延床面積:約950平方メートル建物階数:地上2階
契約電力:約110kW竣工:1999年
年間エネルギー使用量:約33kL/年(原油換算値)改修:−

省エネ提案項目一覧

運用改善

提案1:レーザー加工機 運転方法の変更

【提案内容】
 レーザー加工機の運転モードには "READY-OFF" (= 操作回路 "活" ) と "READY-ON" (=レーザー発振状態)があります。消費電力には大きな差があるので、"READY-OFF" モードを多用することで電力使用量を削減できます。

【考え方】
 工作機械の原理的な省エネ策としては高効率の最新機種に更新(※レーザー加工機では炭酸ガスレーザー機からファイバーレーザー機に更新 等)があるが、費用面から現実的ではありません。既存の機械でもソフト面の見直しや補機のムダ運転の削減等、まだまだ改善の余地があります。

【削減ポテンシャル】
削減電力使用量:10,644kWh/年
(原油換算値:2.7kL/年)

【削減コスト】
286千円/年

提案2:窒素発生機(PSA)用空気圧縮機の制御方式変更

【提案内容】
 PSA用空気圧縮機は負荷時間率が低いため、アンロード運転を継続しています。アンロード運転中の駆動電力は意外に大きいので、アンロード運転 を ON-OFF 運転制御方式 に変更することで電力使用量を削減できます。

【考え方】
 スクリュー式空気圧縮機のアンロード電力は予想外に大きいため、負荷の特性・容量に応じた適切な制御方式を採用して省電力を図ることができます。

【削減ポテンシャル】
削減電力使用量:6,816kWh/年
(原油換算値:1.8kL/年)
【削減コスト】
183千円/年

提案3:油圧プレス 運転方法の見直し

【提案内容】
 油圧プレス用油圧ポンプが長時間空転しているのが見られました。プレスの運転標準を制定して、不要時の油圧ポンプの停止励行を習慣付けられることで電量使用量を削減できます。

【考え方】
 工作機械一般の省エネ改善策としては、補機類(油圧ポンプ・集塵機・冷水チラー器・機内照明・切粉分離機・クズコンベヤ・冷却ファン 等)のムダ運転削減が多くあります。

【削減ポテンシャル】
削減電力使用量:4,470 kWh/年
(原油換算値:1.1kL/年)
【削減コスト】
120千円/年

提案4:CNC タレパンへの常時電源投入の廃止

【提案内容】
 CNCタレパンは実作業に関係なく年間を通じて電源が投入されていました。メモリーの異常防止のためとの理由でしたが、早急に原因を究明して正常に復すこと (= 作業しないときには電源を切るで電力使用量を削減できます。

【削減ポテンシャル】
削減電力使用量:2,150kWh/年 (原油換算値:0.6kL/年)

【削減コスト】
58千円/年

提案5:空気圧縮機 吐出圧力の低減と配管系統の漏れ撲滅

【提案内容】
 圧縮空気は主に、減圧して空気シリンダーやブローに使われていますが、その圧力が高目と思われますので、出圧を低減して省エネを図ることができます。 また現場確認時に圧縮空気の漏れも現認しましたので、改善することで電力使用量を削減できます。

【削減ポテンシャル】
削減電力使用量:1,209kWh/年
(原油換算値:0.3kL/年)
【削減コスト】
33千円/年

投資改善

提案6:缶飲料自販機の運用時間見直し

【提案内容】
自販機が1台ありますが、それだけで全電力使用量の 1.1 % の高比率を占めており、且つその約 2/3 はムダ運転となっています。 平日夜間や休日などの利用者不在時間帯に、タイマーを作動させて電源を遮断することで節電することができます。

【削減ポテンシャル】
削減電力使用量:934kWh/年 (原油換算値:0.2kL/年)
【削減コスト】
25千円/年
【想定イニシャルコスト】
約10千円 (プログラムタイマーを1台設置した場合)
【投資回収年数】
0.4年
提案7:デマンド監視装置導入

【提案内容】
 モニタ付きのデマンド監視装置を導入して、契約電力を下げるだけでなく、エネルギー使用状況を“見える化”し、また季節毎に目標値を変えることで、年間を通して電力使用量を削減することができます。

【考え方】
 デマンド監視装置を導入して最大電力の変化を細かくモニタで監視し、設定値に近づいた場合には予め定めた機器の運転を停止することにより最大需要電力を抑制するとともに、デマンド監視装置の見える化機能を活用して省エネを図ることができます。

 電力会社の検針票に記載の「最大電力」をグラフにすると、8 月が最大になっていることが分かります。最大電力を低減して省エネを図ることで、電力料金を下げることができます。

最大電力推移のグラフ
図:最大電力推移

モニタ付きデマンド監視装置の一例
モニタ付きデマンド監視装置の一例

【削減ポテンシャル】
デマンド低減:26kW
【削減コスト】
361千円/年
【想定イニシャルコスト】
400千円 
(デマンド装置を1台設置した場合)
【投資回収年数】
1.1年
提案8:トップランナー空調機に更新

【提案内容】
 本工場の空調機の主体は全て設置後10 年以上経過しており、外観からも老朽更新の時期に達していると思われます。

【削減ポテンシャル】
消費電力削減量:7,059kWh/年
(原油換算値:1.8kL/年)
【削減コスト】
190千円/年
【想定イニシャルコスト】
2,700千円
【投資回収年数】
14.2年
提案9:蛍光灯を直管形 LED灯に取替

【提案内容】
 当工場(事務室・食堂を含む)には40Wx2連式の蛍光灯器具が34 台あり、このうち常時使用の18 台を LED 灯に更新することで省エネを図ることができます。

【削減ポテンシャル】
消費電力削減量:2,130kWh/年
 (原油換算値:0.5kL/年)
【削減コスト】
57千円/年
【想定イニシャルコスト】
306千円 
(蛍光灯18台をLEDに更新した場合)
【投資回収年数】
5.4年

 

このページの作成所属
環境農林水産部 エネルギー政策課 スマートエネルギーグループ

ここまで本文です。