省エネ診断事例-ホテル3

更新日:平成27年10月5日

省エネ診断事例-ホテル3

概要

業  種

ホテル

診断受診建物

ホテル

診 断 時 期

平成26年9月

省エネ診断結果より想定される
エネルギー削減ポテンシャル

・エネルギー削減量:105.6kL/年(原油換算値)
・コスト削減額:約7,663千円/年

建 物 概 要

建物用途:ホテル構造:RC
延床面積:−建物階数:地上8階
契約電力:約340kW竣工:1963年
年間エネルギー使用量:約936kL/年(原油換算値)改修:−

省エネ提案項目一覧

運用改善

提案1:ボイラー運転台数の調整

【提案内容】
 給湯ボイラー2台が同時連続運転しているため、低負荷では燃焼時間が短くパージ損失が大きくなっています。ピーク負荷時以外はボイラー1台運転に切替える事で、パージ損失と缶体放熱損失が減少され、ガス消費量の削減が可能となります。

【考え方】
 ボイラー発停時には安全運転のため炉内ガスのアフターパージが行われます。ただし低負荷時には発停回数が多くなりパージによる炉内温度の低下が著しくなりエネルギー損失が多くなります。ボイラーが複数台運転の時は台数調整する事がエネルギー削減に有効となります。

【削減ポテンシャル】
⇒ボイラー運転台数を2台から1台にした場合
燃料削減量:34,042m3/年 (原油換算値:39.5kL/年)

【削減コスト】
2,911千円/年

提案2:空調設定温度の緩和

【提案内容】
 ホール、ロビーの冷暖房設定温度はお客様対応で目盛を最大値設定となっています。お客様の要求温度を調査しながら、設定温度を緩和させる事でガス使用量の削減が可能となります。

【考え方】
 設定温度を緩和すると室内外の温度差が小さくなるので、熱負荷、壁・窓・開口等からの熱損失が小さくなり省エネに繋がります。
一般的に1℃緩和することで10%の省エネ効果があります。

【削減ポテンシャル】
⇒冷房設定温度24℃から25℃、暖房設定温度24℃から23℃にした場合
削減ガス量:4,440M3/年 (原油換算値:5.2kL/年)
【削減コスト】
380千円/年

提案3:給湯ボイラー、貯湯槽の設定温度変更

【提案内容】
 貯湯槽の使用温度が75℃、給湯ボイラーの設定温度が85℃と高くなっています。ボイラーと貯湯槽の設定温度を下げる事で設備表面からの放熱損失を減らし、燃料消費量の削減を図ることができます。

【考え方】
 給湯ボイラー、貯湯槽の設定温度は高温ほど本体からの放熱量が大きくなります。このため衛生上許容される範囲で設定温度を下げ、表面からの放散熱を減らすことにより、燃料消費量を削減することができます。

【削減ポテンシャル】
燃料削減量:3,379m3/年
(原油換算値:3.9kL/年)
【削減コスト】
289千円/年

提案4:デマンド監視装置の有効活用

【提案内容】
 貴施設は高圧受電(契約電力約340kW)で、デマンド監視装置が設置されています。デマンド監視装置のデマンドグラフ及び警報により、ピーク電力の監視ができ、本年度の取り組みと今回の提案等により10kWの低減が可能になります。

【考え方】
 デマンド監視装置により最大電力の変化を監視し、設定値に近づいた場合には、予め定めた機器の運転を停止することにより最大需要電力を抑制することができます。

写真:施設内に設置されているデマンド監視装置
写真:施設内に設置されているデマンド監視装置

【削減ポテンシャル】
⇒既存のデマンド監視装置を活用してピーク電力を10%低減した場合
削減電力:10kW

【削減コスト】
168千円/年
投資改善

提案5:照明のLED化

【提案内容】
 貴施設には蛍光灯FLR110W1灯が100台、40W1灯が819台使用されており、これらをLED照明に交換することで消費電力量を削減することができます。

【考え方】
 LED照明は、従来蛍光灯に比べて損失が少なく、ランプ寿命も40,000時間と長いので省電力が図れます。

写真:グリーンホール及び厨房における照明の設置状況
写真:照明の設置状況(右:グリーンホール、左:厨房)

【削減ポテンシャル】
⇒施設内に設置されている蛍光灯FLR110W1灯100台、40W1灯819台をLED照明に交換した場合
削減電力使用量:94,799kWh/年 (原油換算値:24.4kL/年)
【削減コスト】
1,640千円/年
【想定イニシャルコスト】
8,032千円
(2.5千円/台×100台+2.5千円/台×819台)
【投資回収年数】
4.9年
提案6:給湯配管・バルブ類の保温

【提案内容】
 ボイラー室の給湯バルブ、フランジ及び一部の配管に、保温が施されていないため無駄な放熱があります。保温を実施して熱放散の防止を図る事で燃料消費量の削減が可能となります。

【削減ポテンシャル】
⇒施設内のバルブ、フランジ及び配管(計74個、直管相当長さ約51.4m)に保温材を設置した場合
削減A重油量:9,010m3/年
【削減コスト】
770千円/年
【想定イニシャル】
948千円
 (バルブ・フランジ:13千円/個×72個+配管:6千円/m×2m)
【投資回収年数】
1.2年
提案7:浴槽表面の保温

【提案内容】
 大浴場の未使用時に浴槽面の放熱防止策がされておらず、放熱損失が大きくなっています。保温性能の良い保温板を設置することで燃料消費の削減を図ることができます。

【考え方】
 保温シート(板)の保温性能が高いほど湯面からの放熱量が小さくなります。このため保温性能が高い(熱貫流率が小さい)材料で、湯面に直接浮かべる事で浴槽表面からの放散熱を減らし、燃料消費量を削減することができます。

【削減ポテンシャル】
⇒大浴場に保温シート(60m2)を導入した場合
燃料削減量:3,244kWh/年 (原油換算値:3.8kL/年)
【削減コスト】
277千円/年
【想定イニシャルコスト】
180千円 
(保温シート:3千円/m2×60m2)
【投資回収年数】
0.6年
提案8−1:変圧器の統合(動力1、動力2変圧器の統合)

【提案内容】
 第1電気室の動力1変圧器(3φ250kVA)と、動力2変圧器(3φ200kVA)の平均負荷率がそれぞれ24.3%、18.8%と低いところで推移しています。動力2変圧器を動力1変圧器に統合することで平均負荷率は44.8%となり、変圧器の損失を低減することができます。

【削減ポテンシャル】
⇒動力2変圧器を動力1変圧器に統合した場合
消費電量削減量:2,711kWh/年 (原油換算値:0.7kL/年)
【削減コスト】
47千円/年

【想定イニシャルコスト】
200千円
 (変圧器統合に係る工事費)

【投資回収年数】
4.3年
提案8−2:変圧器の統合(電灯1、電灯2変圧器の統合)

【提案内容】
 第1電気室の電灯1変圧器(1φ150kVA)と、電灯2変圧器(1φ100kVA)の平均負荷率はそれぞれ15.9%、2.5%と低いところで推移しています。本提案では電灯2変圧器を電灯1変圧器に統することで平均負荷率は17.5%となり、変圧器の損失を低減することができます。

【削減ポテンシャル】
⇒電灯2変圧器を電灯1変圧器に統合した場合
消費電力削減量:2,215kWh/年 (原油換算値:0.6kL/年)
【削減コスト】
38千円/年
【想定イニシャルコスト】
200千円
 (変圧器統合に係る工事費)
【投資回収年数】
5.3年
提案9:パッケージエアコンの高効率機への更新

【提案内容】
 客室エアコンの半数は設置後8年経過しており、能力劣化と効率の低さから消費電力が増加しています。将来の建物改装時に高効率機へ更新した時の電力削減量を試算します。

【考え方】
 パッケージエアコンの性能効率は近年大きく改善され、高効率機に更新する事で能力当りの消費電力が少なくなるため、省エネに繋がります。

【削減ポテンシャル】
⇒客室エアコン33台を高効率機に更新した場合
消費電力削減量:52,997kWh/年 (原油換算値:13.6kL/年)
【削減コスト】
917千円/年
【想定イニシャルコスト】
5,940千円
 (180千円/台×33台)
【投資回収年数】
6.5年
提案10:誘導灯のLED化

【提案内容】
 施設内には誘導灯が111台設置されています。その内63台は高輝度型(LED型)に更新されています。残りの従来形誘導灯48台ををLED型誘導灯へ更新することで、使用電力量を削減することができます。

【考え方】
 従来型誘導灯(蛍光灯)は銅鉄形安定器を使用しているため効率が低く、効率の高いLED誘導灯に更新することで省エネを図ることができます。

写真:従来型誘導灯からLED型誘導灯への変更
    写真:従来型の誘導灯       参考:LED型誘導灯

【削減ポテンシャル】
⇒従来型誘導灯48台をLED型誘導灯に変更した場合
消費電力削減量:13,044kWh/年 (原油換算値:3.4kL/年)

【削減コスト】
226千円/年

【想定イニシャルコスト】
1,885千円

【投資回収年数】
8.3年

このページの作成所属
環境農林水産部 エネルギー政策課 スマートエネルギーグループ

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