世界かんがい施設遺産「長瀬川」 アスマイルを活用したウォークラリー

更新日:2022年12月12日

大阪府健活アプリ「アスマイル」にて、世界かんがい施設遺産に登録された「長瀬川」を歩くウォークラリーを実施しています。

アスマイルとは

「アスマイル」は、大阪府が提供する府民の健康をサポートするスマートフォンアプリです。
歩く、健診を受けるなど、日々の健康活動をアプリに記録することで、ご自身の健康管理ができるだけでなく、ポイントが貯まって電子マネー等があたる抽選に参加できるなど、お得な機能もついています。
大阪府在住の18歳以上の方なら、誰でも参加できます。

アスマイルの詳細はこちら

アスマイルを活用したウォークラリーとは

「アスマイル」のアプリにはGPS機能が付いており、ウォークラリーコースに設定されている所定の数の地点に到着した時にアスマイルのアプリから「チェックイン」すると、参加特典として100ポイントがもらえます。(ポイント付与は1日につき1回まで)

長瀬川 ウォークラリーコース

長瀬川は、1704年に大和川が現在の位置に付け替えられて誕生した農業用水路です。長瀬川ウォークラリーコース写真
柏原市の築留(つきどめ)二番樋・三番樋で大和川から取水し、八尾市二俣で玉串川と分かれて東大阪市までの14kmを流れています。
長瀬川の誕生とともに、川筋では盛んに新田開発がなされ、江戸期には木綿の一大生産地となり地域の繁栄の礎となりました。その後も時代とともに沿川地域の産業振興や、まちづくりに大きく関わり、現在も重要な農業用水源として、また身近に親しめる水辺として地域に愛されています。
その歴史的・文化的価値が認められ、2018年には、玉串川とともに「世界かんがい施設遺産」にも登録されています。
東大阪市から八尾市、柏原市から八尾市の2コースをご紹介します。
沿川を彩る桜やアジサイ、サツキやツツジなど、季節の風景とともに、地域の発展の歴史に思いを馳せながらウォーキングをお楽しみ下さい。

コース1  世界かんがい施設遺産「長瀬川」で歴史とまちを巡るウォーキング(東大阪から八尾コース)

 ■ 距   離  約6km
 ■ 所要時間  約2時間
 ■ チェックイン地点数  4  ※達成条件チェックイン数:3

チェックイン地点紹介

チェックイン地点1 : 延命寺

寛文2年(1662年)ごろ、京都石清水八幡宮の祠のそばに一堂を建て、地蔵菩薩を安置したのが始まりといわれ、その後いく度か場所を移し、大正13年(1924年)に現在の地へ移ってきました。地蔵堂の本尊、地蔵菩薩坐像は、鎌倉時代末から室町時代の作で、府下でも類の少ない高さで4.25mもあります。
寺の本尊の木造阿弥陀如来立像は藤原時代の作で、高さ1.55m寄木造りで保存度が良く、地蔵堂の本尊と共に大阪府の有形文化財に指定されています。
春には延命寺の前を流れる長瀬川沿いに満開の桜が咲き誇ります。


延命寺 

チェックイン地点2 : 樟徳館 帝国キネマ長瀬撮影所跡

昭和3年(1928年)東洋のハリウッドと称せられた長瀬撮影所が開設されました。敷地面積約3万平方メートルに3千平方メートルのステージ2棟を含む最新の設備を備えた近代的な撮影所でした。同5年日本映画ベストテン第1位となったトーキー(有声)映画の「何が彼女をそうさせたか」などが撮影されました。
 しかし、撮影所は昭和5年9月30日火災により全焼。撮影は、京都の太秦撮影所を借りることになったため、長瀬に再建されませんでした。
樟徳館は、昭和14年、帝国キネマ長瀬撮影所跡に樟蔭学園の初代理事長の私邸として建てられました。
 屋敷内は書院造り系統の主屋のほか諸建物と洋式接客棟からなり、和洋折衷の建物です。最高の材料を使用し、造形の規範となることなどから、平成12年11月に国の登録文化財となりました。
※屋敷内の公開は、通常行われていません。


樟徳館 帝国キネマ長瀬撮影所跡 

チェックイン地点3 : 久宝寺寺内町(八尾市まちなみセンター)

蓮如上人が布教に訪れた際に「帰する者市の如し」の例え通り多くの民衆が帰依し、明応年間(1492から1501年)に西証寺、現在の顕証寺を建立しました。そして、この久宝寺御坊顕証寺を中心に、畿内随一の環濠集落として久宝寺寺内町が誕生しました。久宝寺寺内町は交通の要所であり、活発な商業活動が展開されました。
現在の久宝寺寺内町は環濠や土居の一部がその名残をとどめていますが、町割りは、ほぼ昔のまま残っています。


久宝寺寺内町 

チェックイン地点4 : 八尾浜と久宝寺船着き場

長瀬川は旧大和川の本流で、古くはおよそ200mの川幅があり、人と物資の運搬で川舟が往来していました。大和川の付け替え後、井路川(用水路)となった長瀬川では、八尾と久宝寺の人々の共同出資で剣先船が運行され、人や米、木材などを京橋まで運び、茶などを大坂から運んでくるなど、大阪、淀などとの往来でにぎわっていました。
八尾側の方を八尾浜、久宝寺側を船着場とよび、ともに祭礼のときのお旅所でした。

剣先舟とは…先端部が剣の先のように尖った形をした舟で、長さ22メートル・幅2メートル・深さ0.5メートルほどの大きさです。


 八尾浜と久宝寺船着き場

コース2  世界かんがい施設遺産「長瀬川」で歴史とまちを巡るウォーキング(東大阪から八尾コース)

 ■ 距   離   約5km
 ■ 所要時間  約1.5時間
 ■ チェックイン地点数  4

チェックイン地点紹介

チェックイン地点1 : 大和川治水記念公園

大和川の付け替え地点は堤を築いて大和川の流れを留めたことから「築留(つきどめ)」といいます。
平成2年(1990年)に治水記念公園として整備され、大和川の付け替えに尽力した中甚兵衛の銅像が建っています。この銅像は甚兵衛着用と伝えられる陣羽織を着て、左手に丸めた書類を持ち、右手は遠くを指さしています。像以外にも、説明版や付替え300周年の記念碑などが建っています。

少し足を延ばして・・・「柏原市立歴史資料館」 ※チェックイン地点ではありません
市内の遺跡から出土した考古資料で旧石器時代から中世の地域の姿を紹介しています。古文書や民具なども併せて展示しています。
毎年秋には「大和川の付け替え」をテーマにした企画展が行われています。
 柏原市立歴史資料館ホームページ(外部サイトを別ウインドウで開きます)


大和川治水記念公園 

チェックイン地点2 : 築留二番樋

大和川から農業用水を長瀬川・玉串川に取水するもので、明治21年(1888年)に煉瓦造りに作り替えられたものです。
最大幅157cmのアーチ部は基本的にイギリス積みを採用し、アーチの形は水路や樋門では珍しい馬蹄形をしています。国の登録有形文化財に指定されています。


築留二番樋 

チェックイン地点3 : 二俣分水

大和川から取水した水が玉串川と長瀬川に分水するところです。宝永元年(1704年)10月に今米村(旧河内市、現東大阪市)の中甚兵衛らによって四十数年にわたる請願が遂に幕府を動かし、今の大和川へ川筋が付替えられました。その後、この地一体の旧河川敷は東弓削、弓削の人々によって開墾されて、「二俣新田」と名付けられ、地名となりました。


二俣分水 

チェックイン地点4 : 安中新田会所跡「旧植田家住宅」

旧植田家住宅は、江戸時代の大和川付替えにより造られた「安中新田」の会所(屋敷)跡を継承したものです。
大阪府下にあった新田会所の多くは失われており、会所の建物と地を継承した旧植田家住宅は、江戸時代の集落の成立とともに高く評価され、現在の歴史景観からみても貴重な建造物といえます。
建物と安中新田会所跡を一般公開し、併設した展示室では、旧植田家所蔵の古文書や絵画、民具なども展示しています。

[ 観 覧 料 ]
一般/250円、高校・大学生/120円、中学生以下/無料
身体障害者手帳、療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳の所持者及びその介助者/無料
[ 開館時間、休館日などは旧植田家住宅ホームページ(外部サイトを別ウインドウで開きます)をご確認下さい ]


 安中新田会所跡「旧植田家住宅」

コースマップ(長瀬川みどころマップ)

コースマップはこちら(長瀬川みどころマップ裏面) [PDFファイル/4.91MB]

【参考】長瀬川みどころマップ(表面)はこちら [PDFファイル/4.16MB]

※アスマイルウォークラリーのチェックイン地点以外の地点も含まれますので、ご注意ください。


 

このページの作成所属
環境農林水産部 中部農と緑の総合事務所 地域政策室

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