ぶどうの主な管理作業
| 剪定 11月から1月に葉が散ったら枝を切ります。 ぶどうの枝は1年で、2〜5メートル伸びますが、大部分を切り捨てます。 また枝の混みぐあいをみて、間引きます。 剪定の技術は品種ごとに少し異なります。 コツと経験が必要な作業です。 |
| ハウス張り 風のない日を選んで行います。 ハウス張りは人数が必要なので、何軒かで協力してハウスを張ります。 大阪では、ハウスを使った施設栽培が盛んです。 ハウスを張った後は、毎朝ハウスを開けて換気し、夕方に閉めます。 ハウスを多くもっている農家では、作業に1時間以上かかることもあります。 地温が上がってくると、根から水を吸い上げて、枝先に水滴がつく様子が観察されます。 | |
| 芽かき ぶどうの芽です。 余計な芽はかき取って、数を調整します。 |
| 誘引
ぶどうの枝が伸びてきました。 40cmほど伸びた所で、針金やテープを使ってぶどう棚に固定します。 |
| 第1ジベレリン処理 ぶどうに種ができないようにする作業です。 デラウエアの場合は、 葉が10枚ほど出てきたところで、ジベレリン液をコップに入れて、花穂を一つずつ漬けていきます。 ジベレリン処理の適期は短く、3日間くらいなので、とても忙しい作業です。 慣れた人でも、1日に3アールくらいしか処理できないので、露地だけだと一人で10アールほどしか栽培できません。 ハウスを使って多くの作型に分けることで、栽培面積を増やしています。 品種が変わると、ジベレリン処理の方法も大きく変わります。 |
| 花穂整形 ピオーネの花穂です。 左の写真の状態だと、1房1kg以上になり、色も味も悪くなります。 そこで、余分なつぼみを切り落とし、右の写真のような状態にします。 | |
| ぶどうの開花 デラウエアの場合一つの房に200個近くの花がさきます。一つの花は小さくてあまり目立ちません。 右の写真は、マスカット・ベリーAとピオーネの花です。 ベリーAは軸が赤く見分けやすいぶどうです。ピオーネの花は、デラウエアの花よりも少し大きいです。
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| 第2回ジベレリン処理 花が咲き終わって10日後に、もう一度ジベレリン処理をすることで、ぶどうの実を肥大させます。 コップを使って処理することもありますが、左の写真のようにジベスプレーという機械を使って吹き付けることが多くなっています。 ジベレリンを処理したあとは、右の写真のように余分な液を払い落とします。 こうしないと、ぶどうの粒に傷が残ることがあります。 | |
| 摘粒 ぶどうの実が大きくなってくると、押し合いになって割れてしまいます。 そこでハサミを使って、粒を間引いておきます。 デラウエアなど小粒ぶどうではあまりしませんが、巨峰やピオーネなど大粒ぶどうでは必要な作業です。 |
| 傘紙着せ ぶどうの房に一つずつ傘紙や袋をかけていきます。 こうすることで、病気が出にくくなり、鳥の被害も減ります。
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| 摘房 ぶどうを成らせすぎると、色や味が悪くなるので、ぶどうの房を切り落として、調整します。 デラウエアでは、2〜3割程度のぶどうの房を減らします。 大粒ぶどうでは、この時に半分程度に減らします。 |
| 肥大・着色 収穫前40日ぐらいのデラウエアです。 このころは、緑色をしていますが、右の写真のように少しずつ赤紫色になっていきます。 赤いぶどうも黒いぶどうも、最初は緑色をしています。 | |
| 収穫 きれいなぶどうにできあがりました。 収穫作業は、早朝に行います。昼に収穫するとぶどうが傷みやすいのです。 ぶどうをハサミで切り取って、首からかけた収穫箱に入れていきます。 | |
| 出荷・調製作業 割れていたり、傷がついていたりしている粒をハサミを使って取り除きます。 「サビ取り」ともいいます。 直売所の店番をしながら、サビ取りをしていることもあります。 |
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環境農林水産部 中部農と緑の総合事務所 農の普及課