大阪などの都市では、気温がまわりの地域に比べて高くなり、ちょうど「熱の島」(英語でヒートアイランドといいます。)のようになっています。
都市では、道路やビルなどによって、地面の大部分がアスファルトや、コンクリートでおおわれているため、熱をためこみやすく、また、自動車やクーラーなどから排出される熱の量も多いことなどが原因になっています。
1980年代前半と比較すると気温が30℃以上になる時間数が増加し、高温の領域が拡大しています。
気温が30℃以上の合計時間数の分布(5年間の年間平均時間数)
環境省「ヒートアイランド対策マニュアル」をもとに府において作成
ヒートアイランド現象は「熱汚染」とも言われています。原因としては次のようなことが考えられます。
ヒートアイランド現象には様々な要素が関わっています。
(備考)
大阪では20世紀の100年間に2.1℃気温が上昇し、全国平均の1.0℃を上回る速さで温暖化が進行しています。
この差の1.1℃はヒートアイランドの影響と考えられます。
気象庁データから府において作成
大阪、豊中、枚方、堺、能勢における年平均気温は、1980年と比べると高くなっています。
また都市部では気温が高くなっています。
気象庁データから府において作成
大阪、豊中、枚方、堺、能勢における7月から9月の熱帯夜日数は、能勢を除く4地点において、1990年以降、2000年までは増加傾向にありましたが、近年はやや減少傾向にあります。
気象庁データから府において作成
大阪の真夏日数(日最高気温が30℃以上を記録した日)の数は、近年は70日から80日の範囲で推移しています。
気象庁データから府において作成
WBGT(気温、湿度、ふく射熱を取り入れた暑さ指数)が31度以上になる日数が増加すると、熱中症による救急搬送人数が増加する傾向にあります。
府域における熱中症による救急搬送人数と大阪観測所におけるWBGTレベルの関係
※2012〜2014年は6月〜9月、2015、2016年は5月〜9月の搬送人数及び日数を示す
環境省HP(熱中症予防情報)及び総務省消防庁HP(熱中症による救急搬送人数)から府において作成
このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 気候変動緩和・適応策推進グループ
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