「学校支援の取組みを通した地域活動の評価・検証のための意識調査」概要

更新日:2011年5月9日

「学校支援の取組みを通した地域活動の評価・検証のための意識調査」概要

                                                                     大阪府教育委員会事務局 地域教育振興課

                                                                                     平成23年4月20日

1.調査の目的

 本調査は、教育コミュニティづくりの設立期である平成14年度、充実期である平成18年度に実施された、「教育コミュニティづくりに向けた地域活動の評価・検証のための意識調査」と同じ質問による(注)調査を実施することにより、その経年変化を見るものである。
 また、平成20年度より新たに創設された「学校支援地域本部事業」に基づき府内各市町村で取り組まれている「学校支援地域本部」によって、従来から実施されてきた地域教育の取組みについて学校、地域の意識がどのように変化しているのかを把握するとともに、今後の「教育コミュニティづくり」の推進に寄与することを目的として実施した。

        (注) 平成14年度 教育コミュニティづくりに関する調査研究の質問紙調査の(5)「すこやかネット」設置による変化、
          及び同内容の平成18年度実施「教育コミュニティづくりに向けた地域活動の評価・検証のための意識調査」問1から5と
          同じ質問による調査を実施した。

            なお、今回の調査では、学校関係者、学校支援コーディネーター、学校支援ボランティアの3分類により調査を実施
          したが、経年変化を見るために学校支援コーディネーター、学校支援ボランティアを地域関係者として括った。

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2.調査の方法

 大阪府内41市町村教育委員会「学校支援地域本部事業」担当課へ、質問紙(H22 教育コミュニティづくりに向けた地域活動の評価・検証のための意識調査)を送付し、市町村教育委員会を通じ実施校へアンケート調査を配布・回収依頼した。

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3.調査対象

   実施校下記区分ごとに1名以上

     回答市町村 : 41   回答数 : 1,193   学校関係者 : 461

                                学校支援コーディネーター : 334
                                学校支援ボランティア : 398
                                (地域関係者 : 732)

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4.調査内容

     「6.結果」の質問内容参照

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5.実施期間

     平成23年3月4日(金) から 23日(水)

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6.結果

子どもの変化

質問内容

 問1.子どもにどのような変化があったと思いますか。あてはまるものをすべて選択してください。

     1. 大人との交流の機会が増えた
     2. 他校の子どもや異年齢の子どもとの交流ができた
     3. 安全が確保された
     4. さまざまな体験活動を行う機会が増えた
     5. 子どもが企画する事業が増えた
     6. 学習内容が多様化した
     7. 子どもの問題行動が少なくなった
     8. その他

 

図1 【学校関係者】 n:H14=271  H18=261  H22=461
図1 学校関係者

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図2 【地域関係者】 n:H14=210  H18=251  H22=732
図2 地域関係者

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○学校も地域も、「(活動の際の)安全が確保された」、「学習内容が多様化した」という回答がH18年度に比べて大きく増加している。

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学校の変化

質問内容

 問2.学校にどのような変化があったと思いますか。あてはまるものをすべて選択してください。

     1. 他校との交流が盛んになった
     2. 地域の諸団体との交流が盛んになった
     3. 学校に関わってくれる人が増えた
     4. 教師と保護者・地域住民との信頼関係ができた
     5. 教師の負担が減った
     6. 学習内容や学習形態が豊かになった
     7. 学校教育が活性化した
     8. 地域の人々の学校教育活動への理解が増した
     9. 地域と学校の情報交流が盛んになった
     10. その他

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図3 【学校関係者】 n:H14=271  H18=261  H22=461
図3 学校関係者

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図4 【地域関係者】 n:H14=210  H18=251  H22=732
図4 地域関係者

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○学校も地域も、「学校に関わってくれる人が増え」、「学習内容や学習形態も豊かに」なり、「教師の負担減」につながっているという回答がH18年度に比べて大きく増加している。

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地域の変化

質問内容

問3.地域にどのような変化があったと思いますか。あてはまるものをすべて選択してください。

     1. 地域住民どうしの交流が増えた
     2. 教師との交流が増えた
     3. 子どもと大人の交流が増えた
     4. 地域活動が盛んになった
     5. 学校の情報を得やすくなった
     6. 地域の情報が共有されるようになった
     7. 地域住民の楽しむ機会が増えた
     8. 地域住民が学校に行きやすくなった
     9. 地域住民の間で子どもや教育への関心が高まった。
     10. その他

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図5 【学校関係者】 n:H14=271  H18=261  H22=461
図5 学校関係者

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図6 【地域関係者】 n:H14=210  H18=251  H22=732
図6 地域関係者

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○学校では、特に「(地域での)子どもと大人の交流が増えた」、地域では、「住民が学校に行きやすくなった」という回答がH18年度に比べて大きく増加している。
また、双方とも、「地域情報の共有化」については、大きくポイントが減っている。

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家庭の変化

質問内容

 問4.家庭にどのような変化があったと思いますか。あてはまるものをすべて選択してください。

     1. 休日に子どもの居場所ができた
     2. 学校に行きやすくなった
     3. 学校のことをよくわかるようになった
     4. 教師との交流が増えた
     5. 保護者間での交流が増えた
     6. 地域で知り合いが増えた
     7. 地域の情報を得やすくなった
     8. 親子の会話が増えた
     9. 子育てについて学習したり、相談したりする機会が増えた
     10. その他

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図7 【学校関係者】 n:H14=271  H18=261  H22=461
図7 学校関係者

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図8 【地域関係者】 n:H14=210  H18=251  H22=732
図8 地域関係者

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○学校も地域も、「学校に行きやすくなった」という回答が増加し、特に地域では大きく増えている。地域では、「学校のことをわかるようになった」が増えている。「保護者間での交流」と「子育ての学習・相談の機会」については双方とも減っている。

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満足度の変化 (平成18年、22年比較)

質問内容

 問5.あなた自身の活動に関わっての満足度の変化について、あてはまるものを選択してください。

     1. かなり増した
     2. やや増した
     3. 変化なし
     4. やや減った
     5. かなり減った

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図9 【学校関係者】 n:H18=261  H22=17
図9 学校関係者

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図10 【地域関係者】 n:H18=251  H22=19
図10 地域関係者

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○活動にかかわっての満足度は、学校で「やや増した」が増加、地域で「かなり増した」が増加している。

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このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ

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