大阪教育大学での講義(教育コミュニティづくりと家庭教育支援)

更新日:2018年2月8日

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7月14日(金曜日)に大阪教育大学で大阪府の取組(教育コミュニティづくりと家庭教育支援)について講義をしました。大阪府の社会教育委員として府の施策にもご協力いただいている、教育学部教育協働学科の新崎先生(福祉教育)と山中先生が担当されている講座「教育協働概論1」での講義でした。

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教育協働学科は、2017年4月開設された学科で、「豊かな教養に加え、教育への理解と専門能力を身に付け、学校や地域と協働して、新しい時代の教育活動を創生できる人を養成する」学科です。(HPより)

syasin2最初に、「大阪府の教育コミュニティづくり −学校と地域の協働−」について講義をしました。教育協働学科は、教員免許取得を卒業要件とはしていませんが、教育への関心の高い学生も多くいました。「コミュニティづくり」の講義に続き、府が作成した「親学習」のDVDを見ました。
syasin3「親学習」のDVDを見た後、実際に「親学習」を体験してもらいました。まず、最初にアイスブレイキング(「後出しじゃんけん」)で場の雰囲気を和らげてから、ワークショップの4つの約束「参加」「尊重」「守秘」「時間」について説明しました。「後出しじゃんけん」は中々の盛り上がりでした。
syasin4場の雰囲気も和らいだところで、いよいよワークショップへ。親学習教材「はなれる」を使って考えてみました。グループの中で教材の読み合わせから、個人で考え、ペアで意見交流をしました。学生たちは、講義を聞いている時とはちがい、とても楽しそうに話し合っていました。
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「親」の立場で考えることは、学生にとっても初めての体験だったようで、グループの中で様々な意見が出ていました。それぞれが、自分の中学生の頃を思い出したり、自分の親のことなどを振り返ったり、また、自分が親だったら?といったことも考えながら話し合いを進めていました。

syasin6最後に、親学習のまとめと、「親学習」を含めた大阪府の家庭教育支援の取組について説明しました。当日は、4コマの授業で講義とワークショップを行いましたが、授業後のアンケートには、講義の感想や大阪府の取組に対する考えなど、一生懸命書かれたものがたくさんありました。

【受講者の感想】《一部抜粋》

○今までは学生の立場として「外で悪いことをしたら学校に連絡される」というのは当たり前だと思っていたが、講師の方が「教育の全てを学校が担うことはできない」とおっしゃっていた通り、学校のみに矛先が向かうのはおかしいと感じた。確かに自分の場合を思い返してみると「地域との関係が希薄」というのは事実だと思う。家の周囲で友達以外の誰かと話す、なんて経験は皆無であり、親に「何かあったら使え」と言われて渡された連絡先のリストには市外、県外に住んでいる親戚の名前ばかりであった。「遠くの親戚より近くの他人」という言葉があるが、学校で「知らない人にはついていかない」なんて教えられるご時世であり、また共働きの家庭も増えているので親経由で地域とつながりを持つのは難しい、このような状況の中で公的な組織が働きかけることによって信頼できる関係を築いていく、というのは素直に素敵なことだと思った。「子供が身近に接する大人は親を除けば教師だけ」なんて状態が当たり前になりつつあるが、この中で「だから教師、ひいては学校はしっかりしろ」ではなく「だから地域の人も巻き込んで関係を作っていく」という思考のプロセスは見習いたい。

○今回の講義で教育コミュニティづくりについての話がありましたが、家庭科の授業の補助やお話会、見守り活動や稲刈り体験など紹介されていたものほとんど小学校の頃あったなと思い出していました。小学校の頃は何気なくそれらの授業を受けていましたが、これが地域と小学校をつなぐ役割だったんだと大学生になって気づきました。このような活動によって地域と学校がつながることで、地域の人が地域の子供たちに関心を持つようになったという話を聞いて、そういった地域の方の活動によって見守ってもらっていたんだなと改めて感じました。

このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ

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