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更新日:2019年1月10日

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平成30年度 大阪府立大学での講義(家庭教育支援と教育コミュニティづくり)

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11月16日(金曜日)大阪府立大学で、高等教育推進機構 基幹教育センターの高根教授が担当されている「教職実践演習」において、「大阪府の教育コミュニティづくり」について講義を行いました。

講義の様子1大阪府立大学での講義は、昨年度に引き続き2回目となりました。「教職実践演習」は、実践演習を通じて、「教員としての知識技能を習得する」ということを目的に実施されています。受講者は、中学校・高等学校の教員免許取得を目指す学生の方たちで、当日は26名の受講でした。

講義の様子2初めに、大阪府の教育コミュニティづくりについて、学校と地域が「協働」していく必要性を説明し、実際の取組み事例や成果を紹介しました。学生の方も、この取組みが、「小・中学生時代に自分も経験したことのある身近なものだ」ということに気づかれた様子でした。

講義の様子3次に、アイスブレイキングをしました。後出しじゃんけんで緊張をほぐしたあと、グループでトリックアートを見ました。受講者どうしヒントを出し合うことで、新しい発見があったようです。他の人との会話を通して、違った視点から物事を見る、という親学習とも共通する体験をしてもらいました。

講義の様子4続いて親学習のワークショップです。親学習のルールを確認し、子どもの自立に向けた接し方等を考える教材「はなれる」から、様々な保護者の考えに触れ、意見交換を行いました。「親」の思いについて考えることは、非常に良い機会・経験になったようです。

講義の様子5ワークショップでは、「自分自身が自立するためにポイントだったこと」を、グループで話し合いました。「一人暮らしをしているから」や「経済的にはまだまだ」といった意見が出され、活発に話し合いが行われました。

講義の様子6最後に、家庭教育支援が必要な背景や大阪府の取組み・成果について、データを交えて説明しました。「子育てに悩んでいる親が多いのは意外」「自分の育った地域以外で子育てをする人が、7割もいることに驚いた」などの感想がありました。

【受講者の感想】《一部抜粋》

  • 今まで、地域との関わりは本当に必要なのかと考えていましたが、地域を巻き込んで教育を進めていくことが大切だと思いました。
  • 自分自身も将来子育てをする際には、相談したり頼ったりできる人が、近くにいない状況になるかもしれないと思いました。親学習という形で、同じくらいの年齢の子どもを持つ親と、たくさん話せる機会を設けてもらえると、安心できるなと感じました。知り合いができるというだけでも心強いのに、同じような悩みを共有できるなら、なおさらだと思いました。また、子育てを終えた時には、今度は自分が若い親や困っている親に、手を差し伸べられる地域の一員になれたらと思います。
  • 自分が小・中学生の頃は、学校は先生と生徒、保護者で成り立っているように感じていましたが、講義を通して地域が学校をいかに支えているかを知り、また、自分自身の成長にも地域の人々の支えがあったことを実感しました。地域と学校が交流することは、お互いにwin-winの関係だということに納得し、また、周知するべきことだと思いました。そうすることにより、学校が地域の中で、ますます発展していくと思います。
  • 今まで、教育とは主に家庭や学校内で完結しているものだと考えていましたが、想像以上に地域が関わろうとしている、関わっていることが分かりました。講義やワークショップを通して、親が子育てに不安を感じているということは衝撃的であったし、自分が教員になった際には、子どもだけを見るのではなく、親のことを知り、しっかりと関わっていくことが必要だと感じました。「教育コミュニティづくり」と聞いて、最初はイメージがわかなかったのですが、これによって生徒の居場所づくりだけでなく、地域の方々の生きがい・居場所づくりになるということが分かりました。

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