平成29年度 大阪府立大学での講義(家庭教育支援と教育コミュニティづくり)

更新日:2019年1月10日

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10月13日(金曜日)に大阪府立大学(中百舌鳥キャンパス)で大阪府の取組(家庭教育支援と教育コミュニティづくり)について講義をしました。「大阪府と府内大学との連携」の一環として、高等教育推進機構 基幹教育センターの高根教授(教育学)が担当されている講座「教職実践演習」での講義でした。

府立大学全景

「教職実践演習」は、実践演習を通じて「教員としての知識技能を習得する」ことを目的とした講座で、中百舌鳥キャンパスでの授業は、中学校・高等学校の教員免許の取得をめざす学生が受講しています。当日は、18名の学生が受講しました。

講義の様子1

今回は、親学習のワークショップ体験をはじめ、大阪府の教育コミュニティづくりについて講義をしました。講義は「親学習」のワークショップから始めました。最初に、ワークショップの4つの約束を説明しています。

講義の様子2

場の雰囲気を和らげるためのアイスブレイキングで、「時間で並び替え」「絵を見て伝えましょう」(一人が見本の絵を見てペアの人に説明し、もう一人は説明された通りの絵をかく)をしました。自分のかいた絵と見本を比べ、あまりのちがいに驚くペアもいました。

講義の様子3

場の雰囲気も和らいだところで、いよいよワークショップへ。親学習教材「知る」を使って登場人物の気持ちを考えてみました。教材の読み合わせから、個人で考え、ペアで意見交流をしました。「親」の立場で考えることは学生にとっても初めての体験だったようです。

講義の様子4

続いて、「親に求める5つの条件」について考えました。一人で考えた後、グループで交流しました。学生からは「自分と同じような意見が出てくるだろうと思っていたが、案外自分が考えてもみなかった意見が出て、とてもいい影響を受けた」といった感想もありました。

講義の様子5

最後に、親学習のまとめと大阪府の教育コミュニティづくりについて説明をしました。様々なデータや実際の取組例を紹介しましたが、「授業で聞いた内容もあったが、実際の取組例はあまり聞いたことがなかった」「親学習や地域との協働の大切さがわかった」といった感想がありました。

【受講者の感想】《一部抜粋》

○親学習について初めて知りました。今まで、親について深く考えたことがあまりなかったので、よい機会でした。親として必要なことを班で話し合った際には、どれも重要なものだと思いましたが、いざ自分ができるかと言われると自信がなくなりました。頭では「こうするべきだ」とわかっていても、実際にはついつい忘れてしまいそうだと思いました。そう考える自分の親もそうなのか気になりました。親も子どもも人間であり、完璧ではないということを常に意識しようと思いました。

○時代とともに家族の形や社会も変わってきて子育てには工夫が求められると思いますが、行政や親との協力を通して良い環境が創られていくといいなと思いました。そのために自分も地域の子どもと関わりたいと思いました。自分が親になったら、周囲の人と助け合いながら、積極的に子育てをしたいと思いました。

○学校と地域の「協働」は、とても大切なことで、自分も小学生の時、時々お年寄りの方から学ぶ機会があったことを覚えています。教育コミュニティは、子どもの見る世界を広げると思うので、とても大切だと思いました。

○これまでの授業の中で、地域・家庭の教育力の低下ということは、しばしば話題に上がっていました。実際に教員になった時にどのように対応したらいいのかという部分は疑問を抱いていたので、大阪府で行われている親学習などの教育支援活動は一つの解答のように思いました。

このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ

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