平成27年度「第2回コーディネーター研修」

更新日:2015年10月22日

平成27年度「第2回コーディネーター研修」を実施しました。

◎ポイント

    会場風景1        会場風景2

☆ 大阪府教育委員会より、大阪府の教育コミュニティづくりについての情報提供と研修の趣旨説明

☆ 大阪府警察本部生活安全部 府民安全対策課より、「子どもの安全を守る活動」についての情報提供

☆ 「学校と地域が協働して進める学校支援活動」について、活動者より実践報告

☆ 京都造形芸術大学 濱元 伸幸専任講師より、 「すべての子どもの育ちを支える教育コミュニティづくり」について講演

☆ 子どもの安全を守る取組みということで、報道機関の取材があり、ニュース番組で放送される

1. 日時・会場 等

平成27年9月15日(金曜日) 14時 から 16時30分    大阪府新別館北館4階多目的ホール
238名の
皆さまの参加をいただきました。

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2. 研修のようす   

〇「子どもの安全を守る活動について」 (大阪府の現状、事例紹介、大阪府警察本部子どもの安全見守り隊サポーターの紹介等)

・ 寝屋川市の中学生2名が被害にあうという痛ましい事件をうけて、大阪府警察本部生活安全部 府民安全対策課より、大野 警部補をお招きして、「子どもの安全を守る活動」について情報提供をしていただきました。

・府内での「子どもの安全を守る活動」についての現状と課題、豊富な事例から活動を行う上でのポイントなどを教えていただくとともに、警察官のOBの方々による、子どもの安全見守り隊サポーターなど、地域における子どもの安全見守り活動を支援する制度について情報提供をしていただきました。

・特に、府内での事件発生について具体的なデータをもとにお話しいただきました。未成年の被害は15時から18時の間が多いなど、参考になりました。

・この機会に学んだ内容を各地域に持ち帰っていただき、今後に生かしていただくことで、子どもが関わる事故や事件についての未然防止につながることを願います。

  大阪府警より1  大阪府警より2  大阪府警より

・その他資料として、大阪府政策企画部青少年・地域安全室青少年課より提供いただいた、「青少年を健やかに育むために −大阪府青少年健全育成条例ー」を配布しました。青少年健全育成条例は、青少年を犯罪の被害者や加害者にしないためのものです。地域全体で夜間は外出させないよう、 「はよかえりや!」の言葉かけをお願いします。

〇実践報告 


報告 〈学校支援地域本部〉   「学校と地域が協働して進める学校支援活動」河内長野市立美加の台小学校での取組みについて

   報告者  河内長野市立美加の台中学校区学校支援地域本部学校支援コーディネーター  大谷 裕美子さん   美加の台小学校教頭   西川 理嘉さん

  河内長野市からの実践報告のようす  河内長野市の実践報告
・美加の台中学校区では、校区を挙げて学校支援活動など様々な活動を幅広く行っており、「学校を核に地域の絆をはぐくむ」をキャッチフレーズに、たくさんの方々が活動されています。

・2年生の生活科「キラリさん探検」の学習支援を例に、地域人材と学校とをコーディネーターが結びつけた事例を紹介していただきました。

・現在、学校と地域で一緒に食育をテーマに取り組む計画を進めておられます。

・西川教頭先生からは、学校の立場からどう連携を進めているかもお話しいただきました。

〇講演

 テーマ「すべての子どもの育ちを支える教育コミュニティづくり」 −学校、家庭、地域をつなぐコーディネーターの存在ー

 京都造形芸術大学専任講師   濱元 伸彦さん

濱元先生の講演の様子1  濱元先生の講演の様子2

・濱元先生は、学生時代から大阪大学の故池田 寛先生のもとで学ばれ、大阪府の教育コミュニティづくりの創生期から関わりがあり、当時のビデオ映像とエピソードを交えながら、教育コミュニティづくりの成り立ちを理論的にわかりやすくお話しいただきました。

・お話の中では、池田寛先生との思い出やすこやかネットの立ち上げなど、貴重な体験談があり、当時を知る参加者も多数いらっしゃるようで、当時を懐かしむ声が聞かれ、会場は和やかな空気に包まれていました。

・また、松原市で学校支援コーディネーターの経験や、貝塚市の公立中学校の経験も交えて、様々な立場からのお話しをしていただきました。

 

 3. 参加者アンケートより

【子どもの安全を守る活動について】

・ボランティアの高齢化が進む中、学生ボランティアを育てる活動がある事を知って嬉しかったです。

・数字で見ると子どもに対する犯罪がとても多いのがよくわかりました。

・校区での見守りの大切さをあらためて感じました。ただ巡視してるだけと思っていたが抑止力になっていることに気づきました。ただ、地域の方は中学生に声をかけるのがコワイという。「何をされるかわからん」と。どうしたらいいか悩んでいます。

・情報の共有が大切なのは理解できるのですが、実際警察に相談して行くことはありませんでした。今後サポーターの相談等できればと思います。地域の中学は警察と保護司の方々ががんばって下さっています。

・地域の高齢化にともない見守るボランティアの継続が課題であると気付きました。我が町とはすこしちがうとは感じるが、人口の少ない町ならではの目のつけどころがあると感じました。

・以前は、PTAさんの見守りも多く見られたが、最近少なくなっていることに改めて気がつきました。忙しい保護者(共働き)が増えていて、役員のなり手も減っているときいているが、どこでも見守り隊を再度、活発にしていかなければと思いました。

・子どもたちを見守ることによって町が元気になり、人と人がつながっていけると思います。これからも、安全だけでなく、子どもたちの成長・変化を見守りたいです。

・子供が犯罪に巻きこまれる痛しい事件は、子供が弱い立場にあるということが最大の理由と思います。犯罪者を事件へ結び付けないように、大人への見守りも必要かと思いました。

【実践報告】

・非常に参考になりました。特に「ボランティアの研修を実施していること」や「ボランティアを子ども達の前へ紹介しながらコミュニケーションをとっていること」が参考になりました。

・発表がどれもすばらしすぎて、どれも良かったとしか言いようがありません。食育についての取組みは特に感動しました。今後やりたい活動だと思いました。

・コーディネーターの方、支援の方々と教職員のまとまりと相互関係がすばらしいと思いました。うちの小学校は地域活動を学校内で行っていてもまったく関心も示してくれず、交流もはかろうとするも空振りします。仕事と割り切る職員が多いのか教職員の意識の低さは悲しくなります。どうすればいいのか教えてほしいです。

・「大人はいつも子ども達へのお手本となる」や「感謝の心を育む為には、やはりまず大人から!」など参考になりました。学校支援と学校側とのパイプ役が、いかに大切か改めて感じました。「今出来る事から楽しく!」という思いは同じです。「先生方と交流する場をつくること」など、今日のお話を参考にさせていただきます。

・学校とコーディネーターさんの信頼、協力関係が出来ていることにうらやましいと感じました。

・とても学校と地域が連携されていて、子どもたちのいきいきした感じがとても感じられました。素晴らしいです。

・正の連鎖が上手くつながっている状態であると感じました。周りをまき込んで、長くつづける事の大切さを感じました。

・参考にしたいポイントがたくさんありました。同じ事をマネするのではなく、今の学校に合ったオリジナルに変えながら取りくんでいこうと思いました。各事業が独立して活動できているところも、毎年の研修など、色々勉強になりました、ありがとうございました。

・地域をもっと強くつなぐ仕組み、メンバーの意識向上のヒントが得られました。ボランティアにやり甲斐を与える(感謝の気持ちを示す)ことの大切さを再認識しました。

【講演】 

・原点として昔の事を思い出しながら、子どもの心に残る事、地域と学校のコーディネーターの連携が大事だと思いました。その為には相手が受けとめられる小さい事から話してみる(相談)投げかけてみる事が大切だとわかりました。

・地域の大人社会に問題も多く、それが子どもたちへ影響されていると思いました。

・今勤めている中学校にあてはまるお話が多く参考になります。管理職とコーディネーターはつながりつつありますが、教職員がやはり現実の仕事のたいへんさもあり、何か始めようともちかけると「仕事が増やされる」という雰囲気が出てきてうまくつながれていません。なかなかパイプ役がむずかしいです。

・分かりやすく勉強になりました。学校の応援団をいっぱいにしたいです。

・なかなかつながれなかったのが悩みでしたが、「小さいニーズ」からのお話をきいて、がんばろうと思いました。池田先生はすばらしい人だったことを教えていただきました。実際にお会いしたかったと思いました。

・大変参考になりました。又、今後の活動のエネルギーの蓄積にもなりました。デューイの「民主主義と教育」を30年振りに読み返してみます。

・地域と学校が協力し、一体感を持って子ども達と接して行く事の重要性がよく理解できました。地域へ戻って本日の講演を紹介したいと思います。

・子どもたちにとっても「地域で何か役に立っている」という意識をもたせる事が大事であり、そのための役割づくりを地域の大人たちが担う事が大事だという事をあらためで教わりました。

・大人も子どもも、自分自身が地域を作っている一員として感じて行動することが大切だと思いました。

・池田先生のお話が出て、なつかしく思いました。池田先生の思想が引き継がれていっていることにとてもほっとしました。

・的を得た、基本となる大切なキーワードがたくさんでてきたように思います。コーディネーターとして、ガンバリたいと思えるお話しでした。

・地域の実態に応じて、無理なく長くつづけていく事の大切さを改めて感じました。コミュニティとは、「人の生き方と出会う場」という言葉が印象に残りました。それぞれの人の生き方の違いを実感する事が自分の生き方を考えるベースになると思いました。

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このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ

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