平成24年度ボランティア研修会(南河内ブロック)

更新日:2013年1月17日

 平成24年度ボランティア研修会(南河内ブロック)を実施いたしました。

◎ポイント

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☆豊かな体験活動を提供する取組み、おおさか元気広場の放課後学習支援の取組みが報告がされ、後半は親学習リーダーをファシリテーターとして、地域で取り組まれている親学習ワークショップを実施しました。親学習教材のエピソードを活用しながら、ファシリテーターがシチュエーションを見事に「演じる」ことにより、参加者を親学習の世界に引き込んでいきました。

1.日時・会場等

平成24年12月6日(木曜日) 18時45分 から21時15分 於 河内長野市 キックス 4階 イベントホール  84名参加

2.研修の様子

〇実践報告

テーマ  「千代田中学校区はぐくみネット 楽習室の取組みを通して」
報告者 河内長野市立千代田中学校区 楽習室 はぐくみネット 実行委員会委員長
        生地   孝至   さん
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☆河内長野市からの実践報告のポイント
 ・子どもたちに非日常の体験を!
 
液体窒素あり、ペットボトルロケットあり、フリークライミングまで・・・。「やってみないとわからない非日常の体験によって子どもたちが新しい興味をもち、子どもたちの可能性がひろがる」との報告がありました。実現が難しそうな活動でも、まずはやってみようという熱い思いが会場全体に広がり、子どもの興味・関心に寄り添うような支援の大切さが共有されました。

テーマ   「おおさか元気広場 放課後の学習支援について」
報告者 大阪狭山市教育委員会事務局 学校教育グループ 主幹
       尾島    肇    さん
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☆大阪狭山市からの実践報告のポイント
 ・子どもに寄り添い、子どもとの関わり方を大切にした放課後学習支援!
  学習支援チューター(地域人材)が子どもの様子を読み取って支援の仕方を工夫するなど、子どもとの関わり方を大切にした取組みによって、子ども個々の力が伸びる自学自習力がつく家庭学習の習慣がつ学習への自信がつく等の成果が報告されました。また、教員を志している学習支援チューター等、とてもやりがいを感じているという支援者の思いも共有されました。

      
〇助言
  コメンテーター 京都大学  非常勤講師
             森田 次朗 さん            
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☆コメントのポイント
・河内長野市の報告では、科学実験・スポーツ・伝統的な習慣(しめ縄づくり)等、豊富な体験ができる点がいいですね。
  ポイントは、「非日常の経験」と「やってみないとわからない」ということだといえます。教育学の中でも、「非日常的な経験こそが、教育的に効果がある」といわれていて、この「非日常」を教育にどう取り入れるかが話題になっていますので、そのことに合致した取組みだといえます。
・大阪狭山市の報告では、宿題・プリント学習・読書等、子どもが取り組める選択肢が豊富なことがいいですね。
  ポイントは、「学習を通して自信がつく」ということだといえます。調査によると、日本の子どもたちは、「自分に自信がない」と感じている割合が高くなっていて、しかも、特に学習の成績が悪かった時に自信を失う傾向がありますので、この取組みの意義は大きいといえます。

〇はじめての取組み!親学習ワークショップ
    
   地域で取り組まれている親学習体験

    テーマ 「子どもの気持ち 親の思い」 体験しよう「親学習」
   ファシリテーター 親学習リーダー
               
大谷 裕美子 さん、住田 匡子 さん、戸川 惠津子 さん、水谷 邦子 さん、安田 宗義 さん

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    親学習リーダーの皆さん            親学習リーダーから、これまでの         親学習リーダーから、「親学習」に
                           「親学習」への取組みの紹介                 参加する上での約束事・キーワード
                                                     等についての説明

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教材のエピソードを読んで・・・互いに意見交流

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親学習リーダーが、エピソードをもとに             ロールプレイを受けて、さらに意見交流
家庭でありがちなシチュエーションを          共に学び合い、築かれていく参加者どうしのつながり
ユーモアあふれるロールプレイで表現

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自分自身についての見方をプラス思考で捉え直すことのできる                 「わたしって・・・」シートを通じて、
「わたしって・・・」シートを、演じるように紹介・・・この場面もユーモアたっぷり!       自分自身 について考える参加者

・この日は、大阪府の親学習教材「はなれる」(3-4)が活用されました。「社会科の資料集を忘れた生徒(中学3年生)の保護者が学校に電話をかけてきて、学校へ届けてほしいかどうか、本人に確認してもら いたいと告げたエピソード」について、意見交流をしました。
・親学習リーダーの皆さんが、家庭でありがちなシチュエーション(小学5年生が忘れ物をした場合)をユーモアたっぷりに演じてくださったおかげで、参加者の皆さんの意欲もさらに盛り上がり、活発な意見交換ができました。
・「届けるのは甘やかすことになる」「学年や、忘れ物の種類にもよると思う」「自分が子どもの時、忘れ物を届けてもらった時は嬉しかったので、届けてやればいいと思う」など、多様な意見を出し合い、互いに傾聴し合いました。
・さらに、自分自身をプラス思考で捉え直すことのできる「わたしって・・・」シートの紹介もいただきました。
 (例)「おせっかい」な性格は、「世話好き」「面倒見が良い」と捉え直すことができる。
・ファシリテーターを務めていただいた親学習リーダーの皆さんの役者ぶりに、「スキルが高くて驚いた」という参加者のつぶやきが会場のあちらこちらから、数多く聞かれました。

3.参加された皆さんの感想から

<実践報告について>
〇ボランティアに関わる側の気持ちや思いを聴くことができました。取り組む学年によって、様々の活動があると思いますが、実践できることをしてみたいと思いました。非日常、やってみないとわからない、考えさせられました。
〇河内長野の生地さんの取り組みを聞かせていただいて、子どもたちの科学的な興味によりそった、楽しい内容だと感じました。
〇河内長野市の取り組みを、本市でも取り入れていこうと思います。
〇大阪狭山市の学習支援の取り組みが、子どもの体調にまで気を配るなど、非常にきめ細かにされていると感心しました。
〇大阪狭山市の放課後学習支援は学力向上に有効だと思います。自分の市でもできればいいと感じました。
〇近々に放課後、学習支援を考えておりますので、とても参考になりました
〇それぞれの市町村の頑張りがよくわかりました。今後もこのような機会を続けてほしいです。

<ワークショップについて>
親学習が良かった。年齢によって考え方が色々ある事。問題の判断基準が見る角度で違い、それぞれに説得力がある。皆で話し合う事の重要性を認識した。
立場の違う者どうしの理解につながるのではないかと思います。
親どうしのコミュニケーション、親と子どもどうしが理解し合う良いキッカケになると思いました。
親育てが子育てに不可欠です。その意味でも親が学習する場はとても大切と思います。
学校支援と家庭支援の両方が、しっかりできると思いました。
〇地域と保護者のつながりを深めて、学校支援になる
ファシリテーターの力量の高さにびっくりしました。
〇役者になりましたネ。本当にうったえるものがありました

このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ

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