このページは、2007年3月発行リーフレット『地震・風水害による健康危機から身を守ろう』の代替ページです。
リーフレット『地震・風水害による健康危機から身を守ろう』 [PDFファイル/2.98MB]
日本は狭い国土に約1億2千万もの人が暮らしており、その多くは都市部周辺の限られた地域に集中しています。
その一方で、地理的な背景により、年中を通して地震や台風等の自然災害が発生し、毎年多くの被害を出してきました。
また、近年の世界情勢から、近隣諸国からのミサイル攻撃や大規模テロなど、これまでになかった危機事象の発生が懸念されるようになっています。
こうした災害や危機事象に直面した際、住民は市町村などの勧告・指示により、速やかに避難する必要がありますが、住居やライフラインが破壊されるなど、生活の維持に深刻な打撃を受けた場合には、多くの住民が長期にわたって避難所での生活を強いられることもあります。
過去の地震や風水害による災害において、被災者が狭い避難所での不自由な生活で体調を崩したり、持病を悪化させたりするケースが多く見られました。
これまでも医師や保健師などが健康相談を行うなど、避難者の健康管理の支援を行ってきましたが、避難者自身が自らの体調管理に十分注意していただくことが特に重要であります。
近年ではペットを連れて避難される方もおられ、他の避難者に対しても十分な配慮が必要になってきています。
大規模災害時には、清潔な水、電気やガスなどのライフラインの確保が難しくなり、食中毒や感染症が非常に発生しやすい状況となります。
日頃から用意しておいた方が良い保存食、備蓄水、医薬品、ぬれおしぼり、使い捨て手袋等の非常時持出袋の中身は、賞味期限、消費期限を定期的に確認しましょう。
保存食には、様々なタイプの食品がありますが、缶切り、ハサミ、調理水などもかならず用意しておきましょう。
救援体制が出来上がると、水や食事等が提供されるなど少しずつ落ち着きを取り戻してきますが、設備の整っていない状況で大量に調理をすると、食中毒発生の危険性が増加します。
必ず加熱調理を心がけ、素手で食品を取り扱うことは避けましょう。
特に夏場は、調理済み食品を常温で放置するだけで腐敗しやすくなり、食中毒の多発シーズンでもありますので、配布された食品はすぐ食べるようにしましょう。
集団での避難生活が長期化すると精神的・肉体的に疲れがでて、病気になりやすくなります。特に冬場には、ノロウイルスやインフルエンザなどの感染症も発生しやすくなります。
日頃から規則正しい生活を心がけ感染予防に努めておきましょう。
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避難所では、インフルエンザをはじめとした呼吸器系感染症が問題になります。
症状がある場合は早めにマスクを着用するか、咳をするときはハンカチなどで覆いましょう。
また、十分な換気や掃除をし、うがい・手洗いにも心がけてください。
突然、災害に襲われると、多くの方にこころの変調やからだの不調が起こります。 こうした変化や不調があるにもかかわらず、周囲に心配をかけてはいけないと我慢しておられる方はいませんか? こうした変化はみなさんのからだやこころが弱いから起こるものではありません。 |
災害によるストレスや困難な避難所生活により、血圧や血糖値のコントロールがしずらくなることがありますので、持病用の常用薬をあらかじめ余分にもらっておくとよいでしょう。
避難所では医師や保健師などの専門家が巡回(または駐在)していますので、特に持病のある方は、どんな小さなことでも我慢せずに早めに相談しましょう。
また狭い車内など同じ姿勢で長くいると、足の静脈に血のかたまりができ、その結果、血のかたまりが肺や脳、心臓にとび、血管を詰まらせ、肺塞栓、脳卒中、心臓発作などを誘発する恐れがありますので注意しましょう。
エコノミークラス症候群 予防のためには、
などを行いましょう。 |
避難所生活では、多くの人たちと一緒に生活するため、個人のプライバシーが保てなかったり、生活が不規則になりがちです。
ストレスや不安が生じやすく、些細なことでイライラする、夜眠れない、誰とも話す気にならない、食欲が低下する…など、様々な反応が起こります。
持続期間は個人差があり、時間が経過してから現れることもります。
こんなことに気をつけましょう
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このページの作成所属
健康医療部 健康医療総務課 保健所・事業推進グループ
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