寺田遺跡

更新日:2017年3月30日

所在地: 和泉市寺田町

種類: 集落跡

時代: 弥生時代から古墳時代、中世

調査期間: 平成25年7月から8月

主な遺構: 柱穴、土坑(どこう)、溝、流路

主な遺物: 弥生土器、土師器

 

 寺田遺跡については、府営和泉寺田住宅の建て替え事業に伴い、3次にわたり発掘調査を実施してきました。今年度は、府営住宅敷地の西部にあたる道路拡張予定地において、第4次調査をおこないました。

 今回の調査では、第1・3次調査で検出した流路が、まっすぐに西方向に延びることを確認しました。この流路からは、手あぶり形土器という祭祀に用いたと考えられる土器が、ほぼ完全な形で出土しました。また、調査区北部で検出した土坑(どこう)には、古墳時代前期の甕(かめ)や小型丸底壺(こがたまるぞこつぼ)が埋まっていました。

 これまでの寺田遺跡の調査により、弥生時代中期から古墳時代後期にいたるまで、この地の人々は、居住域を移動しながら、集落を営んでいたことがわかっています。その中でも、集落は古墳時代中期に最大規模となります。

 今回の調査区においては、弥生時代後期後半から古墳時代前期の遺構や遺物が出土しており、調査区南側の第2次調査地点で検出した集落の周辺部にあたると考えられます。

【写真】発見された手あぶり土器
■手あぶり形土器 出土状況(東から)

【写真】出土したかめ、こがたまるぞこつぼ
■甕(かめ)・小型丸底壺(こがたまるぞこつぼ) 出土状況(東から)

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教育庁 文化財保護課 保存管理グループ

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