狭山藩陣屋跡

更新日:2017年3月30日

所在地 : 大阪狭山市東池尻3丁目

種類 : 城館跡

時代 : 近世

調査期間 : 平成23年7月

主な遺構 : 土坑(どこう)など

主な遺物 : 瓦、陶磁器

北条早雲にはじまる小田原の後北条氏(ごほうじょうし)の末裔が、江戸時代はじめに狭山の地で1万石の大名となり明治にいたります。狭山池のほとりに建設された狭山藩陣屋は、上屋敷と下屋敷で構成されますが、今回の調査地は、北条家と家老など上級武士の屋敷が並ぶ上屋敷の北端の北門付近に当ります。

調査では、近世の顕著な遺構は検出されませんでしたが、上屋敷の立地を考える上で重要な情報がえられました。上屋敷は、狭山池を望む台地を改変して、大きな平坦な空間を作り、中央を南北に貫く大手筋を中心に区画して屋敷群を建設しました。北門より北側では地形的に低くなり上屋敷とは限られることが明らかになりました。

狭山藩陣屋跡 調査区全景

【写真】狭山藩陣屋跡 調査区全景

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