所 在 地:八尾市大竹(おおたけ)
種類:集落跡
時代:弥生時代から中世
調査期間:平成27年9月から10月
主な遺構:溝など
主な遺物:須恵器など
太田川遺跡(おおたがわいせき)は、高安山(たかやすやま)の西麓の緩やかに斜面する扇状地から沖積地かけて所在する遺跡で、これまで小規模な調査が多くの地点で実施されており、縄文時代晩期の遺物や、弥生時代後期、古墳時代初頭、古墳時代後期、奈良時代の遺構や遺物が発見されています。しかし遺跡内には小さい谷がいくつもあり、地点ごとで遺跡のあり方に大きなちがいがあります。
今回は、幹線下水道の整備事業にともない、工事のための立坑の建設に先立って発掘調査を実施しました。約50平方メートルの狭い調査区でしたが、この地点における土地利用の変遷などを明らかにすることができました。
調査地点は東から西に向かう谷のなかにあたっており、現在の地表面から約2.5メートルまで調査しましたが、谷を埋める砂やシルトが堆積していました。
この地点が開発されるのは古墳時代のおわり頃のことで、溝や須恵器が見つかりました。
また、同じ方向に掘削された中世の溝が見つかり、中世には、この地が耕作地となっていたことがわかりました。
■ 発見された中世の溝
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教育庁 文化財保護課 調査事業グループ
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