宮町遺跡(みやちょういせき)

更新日:2017年8月17日

遺跡:宮町遺跡(みやちょういせき)

所在地:富田林市宮町一丁目

種類:集落跡

時代:古墳、飛鳥、奈良、平安、中世

調査期間:平成29年1月6日から平成29年3月7日まで

主な遺構:建物、溝、土坑(どこう)、井戸など

主な遺物:須恵器(すえき)、土師器(はじき)、陶器(とうき)、瓦など

宮町遺跡は、古墳時代から中世にかけて営まれた集落遺跡です。平成15年度の試掘調査で発見され、今回 初めて遺跡の様子がわかりましたので紹介します。

写真1は、調査地を上空から撮影したものです。写真の上が北、東西方向の道路予定地の南半分が調査地です。国道170号(外環状線)から東に延びる道路です。

中央やや西で溝001が見つかりました。溝の時代と性格は不明ですが、遺構はその溝の東側でたくさん見つかりました。

遺構の多い所は当時の地面が高くなっており、宮町遺跡は南北方向に延びる高まりの上に形成された集落であることがわかりました。 

上空から見た調査地

■写真1 上空から見た調査地

写真2の手前は溝001です。湾曲する溝で幅1.8メートル、深さ30センチメートルです。落込み031は不規則な形のくぼみです。6世紀後半の土器が出土しました。

井戸055は直径約1.1メートルで、人為的に埋め戻されていました。時代は不明です。その向こうには、建物や大きな土坑などが見つかりました。

西から見た調査地の東部の様子

■写真2 調査地の東半(西から)

写真3の奥は建物2です。大きさは東西約3.0メートル、南北約3.5メートルの総柱(そうばしら)建物で、倉庫と考えられます。時代は6世紀中ごろです。

なお手前左側の大きな穴は、5世紀後半の土坑090です。

北から見た建物2の全景

■写真3 建物2の全景(北から)

今回の調査によって、古墳時代から中世におよぶ集落遺跡が発見されたことは、地域の歴史を明らかにしていく上で、重要な調査成果になりました。

このページの作成所属
教育庁 文化財保護課 調査事業グループ

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