宮町遺跡(みやちょういせき)

更新日:2018年4月11日

遺跡:宮町遺跡(みやちょういせき)

所在地:富田林市宮町一丁目

種類:集落跡

時代:古墳、飛鳥、奈良、平安、中世

調査期間:平成29年11月1日から平成30年1月31日まで

主な遺構:掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)、溝、土坑(どこう)、古墳など

主な遺物:須恵器(すえき)、土師器(はじき)、陶磁器(とうじき)、石器など

   宮町遺跡は、古墳時代時代から中世におよぶ集落遺跡です。平成2829年度に、国道170号(外環状線)から東にのびる道路建設予定地の発掘調査を行いました。

 

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■写真1 上空から見た調査区

  2年分の調査地を上空から撮影したものです。写真の上が北で、道路のセンターライン付近より北半分が今回の調査地です。南半分は、平成28年度の調査地で、前回に紹介しました。

 今回、溝001の北側が見つかり、古墳時代後期の溝であることがわかりました。溝の東側で、古墳時代後期を含むたくさんの遺構が見つかるので、集落を区画する溝と考えられます。

 他に古墳1基、建物の柱穴の集中する所などが見つかりました。

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■写真2 集中する建物の柱穴(東から)

 多くの柱穴が見つかりました。地面に穴を掘って、そこに柱をたてた建物で、掘立柱建物といいます。柱穴が重なり合っているのは、何度も建物を建てかえたからです。そこが長期間の居住空間であったことがわかります。2棟の建物が復元できました。

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■写真3 古墳(北から)

 古墳は有力な人のお墓です。

 墳丘の大きさは東西5.5 メートルほどで、まわりに壕(ほり)がめぐります。もともと墳丘のまん中にお棺が埋められていたのでしょうが、のちの時代に削られて残っていませんでした。壕の中から古墳時代中期から後期の土器が見つかっています。

 今回の調査によって、古墳時代から奈良・平安時代におよぶ集落遺跡が発見されました。また中世には田畑などに土地利用されたこともわかり、地域の歴史を明らかにしていく上で、重要な調査成果になりました。

 

このページの作成所属
教育庁 文化財保護課 調査事業グループ

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