久宝寺遺跡(公園)

更新日:2017年3月30日

所在地:八尾市西久宝寺 地内(久宝寺緑地公園内)

種類:集落跡

時代:弥生時代から中世まで

調査期間:平成24年1月5日から6月29日

主な遺構:古墳時代前期の畦畔(けいはん)、奈良時代の井戸・土坑(どこう)、古代から中世の溝

主な遺物:土師器、須恵器、瓦器(がき)

 

久宝寺遺跡は、八尾市南久宝寺(みなみきゅうほうじ)一丁目を中心に広がる縄文時代晩期から中世にかけての大規模な遺跡です。今回の調査は久宝寺緑地のなかで、雨水排水管工事に伴うものです。周辺の調査では、弥生時代中期の墓、古墳時代の水田跡、奈良時代の流路などが見つかっています。

今回の調査では、古墳時代前期(4世紀)では、耕作に伴う畦畔(けいはん)、奈良時代では井戸、土坑(どこう)4基、小溝7条を確認しました。

 【写真】あぜに埋められた土器

(写真1)古墳時代前期の畦畔(けいはん)中より布留(ふる)式の甕(かめ)形土器がほぼ形を維持した状態で出土しました。畦畔(けいはん)を造るときに、人為的に埋められた可能性が考えられます。

 【写真】発見された奈良時代の井戸

(写真2)奈良時代の井戸は径1.4メートル、深さ約1メートルをはかり、埋土中から須恵器甕(かめ)、土師器の破片が出土し、井戸底に曲物(まげもの)を据えていました。

 

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教育庁 文化財保護課 調査事業グループ

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