所在地 : 八尾市龍華(りゅうげ)町2丁目地内
種類 : 墳墓群・集落跡・水田跡
時代 : 古墳時代から奈良時代
調査期間 : 平成22年4月から平成22年9月
主な遺構 : 古墳時代前期の墳墓群・水田跡、奈良時代の建物・溝・井戸跡
主な遺物 : 古墳時代前期の古式土師器(こしきはじき)、奈良時代の須恵器・土師器
平成20年度の調査(発掘調査情報平成20年度掲載)に引き続き、平成22年度は平成12年度から着手した竜華(りゅうげ)水みらいセンター建設に伴う最後の発掘調査を実施しました。
20年度の調査で奈良時代の建物跡等を検出したところ(調査面積約120平方メートル)の西側数メートルの場所(調査面積約400平方メートル)で奈良時代の井戸が検出されました。井戸は深さ2メートル程の上下2段掘りになっています。上段は深さ50センチメートル程が円く素掘り(すぼり)になっており、残り下段の1.5メートル程は井戸枠を設けていたようです。井戸の底付近には、ほぼ完形の須恵器広口壺(ひろくちつぼ)が2個埋まっていました。他に土師器の皿・坏(つき)・甕(かめ)の破片が埋まっていました。この時代の井戸としては比較的丁寧に造られたものです。
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教育庁 文化財保護課 調査事業グループ
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