平尾遺跡

更新日:2017年3月30日

所在地 : 堺市美原区平尾

種類 : 集落跡

時代 : 古代

調査期間 : 平成23年7月から平成23年10月

主な遺物 : 須恵器

平尾遺跡は、1973年に府立美原高等学校建設に先立って実施した試掘調査で発見された遺跡です。1973年、1974年の2年間にわたる発掘調査の結果、飛鳥(あすか)時代から奈良時代中頃(7世紀から8世紀中頃)の遺構が見つかりました。溝や柵で区画された中に掘立柱建物群(ほったてばしらたてものぐん)が整然と並ぶことから、官衙跡か、この地域の豪族である丹比(たじひ)氏の屋敷跡かをめぐって議論になりました。

今回は、美原高等学校の下水道切り替え工事に伴い、下水管や会所の設置予定部分を調査しました。その結果、調査区が狭小なため古代の遺構は確認できませんでしたが、須恵器が出土しました。

【写真】平尾遺跡の土層断面

会所設置予定部分の調査です。土層断面の最下層で、高等学校建設直前の旧耕作土層が確認されました。

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教育庁 文化財保護課 保存管理グループ

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