鳩原東端(はとはらひがしばた)遺跡

更新日:2017年3月30日

所 在 地 :河内長野市鳩原(はとはら)

種   類 :集落跡、社寺跡

時   代 :縄紋時代・平安時代・中世

調査期間 :平成26年6月・平成26年7月から9月

主な遺構 :縄紋時代の土坑(どこう)、小穴  平安時代から中世の土坑(どこう)、小穴、溝

主な遺物 :縄紋時代早期から後期の土器、石器    平安時代の黒色土器     中世の瓦器(がき)、陶磁器、瓦

 

 現地は、金剛山麓の山間部で、今も豊かな自然が残る地域です。府営農村振興総合整備事業「河内長野和泉地区」による棚田の再整備工事に伴い、発掘調査を実施しました。

 遺跡の現状は、このあたりが狭山藩領(さやまはんりょう)だった江戸時代に造成された棚田(たなだ)でしたが、その下に広がっていた斜面の上から、縄紋時代(じょうもんじだい)、平安時代、中世の遺構(いこう)が発見されました。

 縄紋時代の遺構で注目されるのは、獲物を捕らえる落とし穴ではないかと思われる深い土坑(どこう)で、底には杭を立てるためと考えられる小穴がありました。

 縄文時代の遺物の中には、大阪ではめずらしい早期の押型文土器(おしがたもんどき)や前期の石の矢じりがあることがわかりました。

 平安時代から中世には観心寺(かんしんじ)の寺領であり、瓦がたくさん出土したことから、子院の一つがあったと思われます。

 【写真】発見された遺構の写真

■ 発見された遺構

【写真】発見された石の矢じり
■ 石の矢じり(左上の矢じりは、長さが1.6センチメートルで非常に小さいものです)


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教育庁 文化財保護課 保存管理グループ

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