史跡桜井駅跡は大正10年に国の史跡に指定されました。延元元年(1336)、足利尊氏の大軍を迎え撃つため京都を発った楠木正成がここ桜井の地で子正行と別れたと「太平記」に記されており、「桜井の別れ」伝承地として有名です。昭和10年には大楠公六百年記念大祭が盛大に催され、当時の来賓送迎のため、駅跡地点に臨時仮設停車場が設けられたといわれています。
また、奈良時代、京から西国へ向かう駅(大原駅)が続日本紀に記され、これが桜井駅を示すものではないかとも考えられています。
駅跡の敷地内には、多くの著名人の建立した「桜井の別れ」にちなんだ碑が残されおり、現在は史跡公園として親しまれています。駅跡の向かいには旧麗天館(現在島本町立歴史文化資料館)が建っています。
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教育庁 文化財保護課 文化財企画グループ
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