吉志部瓦窯跡は延暦13年(794年)に桓武天皇が着手した平安京の造営当初の宮殿に使用する瓦を生産した窯です。丘陵の南斜面に平窯15基以上と窖窯4基が規則的に配置されており、通常の瓦以外にも緑釉瓦・陶器の生産も行なわれていました。窯跡は国史跡に指定され、史跡一帯が「紫金山公園」として整備されています。
また、瓦窯の南側で粘土採掘坑、掘立柱建物跡、瓦製作台跡等の遺構が確認され、工房の存在が明らかとなりました。工房跡の一部は府史跡に指定され整備されています。公園内の博物館で窯の実物大の模型や出土した瓦等を展示しています。
このページの作成所属
教育庁 文化財保護課 文化財企画グループ
ここまで本文です。