平成20年度文化振興会議議事要旨

更新日:2009年8月5日

大阪府文化振興会議 議事要旨

1 日時    平成20年10月31日(金曜日) 午後18時30分から午後20時15分

2 場所    エル・おおさか(府立労働センター)7階709号室
         大阪市中央区北浜東3−14

3 議題   (1) 平成20年度大阪府文化施策について
         ○主な意見
        
  ・一般の自治体で文化事業を見直す機会はほとんど得られないが、橋下知事が誕生したこと
            により、見直し議論が始まったことは、大きな成果。 
            ・予算は、バランスが非常に大事。どちらかというとハード的な事業が多い。今はハードよりソ
                                フト。人を育てていくとかの方が大事ではないか。
                ・大阪が元気を取り戻さないと日本も元気にならない。そのためにこそ、文化にお金をある程
                                度かけないといけない。
                ・ある種の哲学をもって、文化というものをどんなふうに醸成していくのか、未来というものを創
                                っていくのか、あるいは子どもたちとか次世代をどうしていくのか、そういうことを、少ない予算
                                の中でも、基本的な考え方をもう一度一から積み上げる必要がある。
                ・これからは、どの分野を大阪府は力を入れていくべきなのかを、この文化振興計画の次のス
                                テージへ向けて話し合っていくことになる。
                ・大阪文化賞・大阪芸術賞までやめてしまうと過去に賞をもらった人はどう思うのか。
                ・都市の景観とか水都大阪を創っていくというのは果たして文化予算なのか。文化でもっと府
                                が先導してやっていくべきことがあるのではないか。
                ・お金が無い中、今まで行っている事業をすべてやっていくということは絶対無理なので、もう
                                一度再構築・再編して、どこに集中していくかを考えなければならない。
                ・今後、この振興会議として、大阪府の文化振興計画そのものをどう考え、どのような形で会
                                議を進めていくべきかを再度、検討していく必要がある。

   (2) 文化事業評価手法検討部会について 
      音田部会長より、検討状況が報告された。
        ・昨年度、3名の部会員(音田昌子会長代理、小原啓渡委員、中川幾郎委員)で
         「評価の目的・基本姿勢」「評価の視点」「評価の方法」について意見交換を行う。
      ○今後については、府庁全体の行政評価制度が明らかとなった段階で改めて
       審議(評価)体制を含め検討を行うことが承認された。

   (3) 「将来ビジョン・大阪」等について      
                 ○主な意見
        ・ミュージアム都市構想は、大阪独自の文化資源をもっと見直し、戦略的にPRする視点が出てお
                        り、いい発想である。
        ・常に新しい人たちが出てきて、新たな文化創造をすることこそ文化振興に必要な戦略である。 
          ・「交流都市ナンバー1」の「アジアをはじめ世界の人と仲良し戦略」は、文化振興会議の中でも力
                       を入れてきた問題。我々ももっと知恵を出したい。
        ・大阪府における文化とは何ぞやという部分を明確にする作業が大事である。
        ・大阪で元気になるとは何かと思ったときに、「元気な人」という視点が必要。大阪には色んなジャン
         ルでナンバー1がある。例えば、ヒップホップのダンスやCGアニメーションも一番盛んで、そこか
         ら出た人が東京で売れている。
        ・もっと世界に対して大阪をアピールできるようなものが文化としてもたくさんあるが、それがビジョ
         ンには書かれていない。
        ・大阪の持っている非常に優れた文化資源とか歴史をアピールする戦略を考えるということは必
         要。その場合、世界遺産の国内リストに掲載すべきとされている百舌鳥古墳群と古市古墳群につ
         いては、「大阪ミュージアム構想」のトップに位置づけ、ユネスコにオーソライズしてもらうよう、府
         が推進すべき。

   (4) 会長の選任及び会長代理の指名について
      石森会長から会長辞任及び新会長選出について提案され、承認された。
        ・現時点では、大阪府文化振興計画そのものの大きな枠組みについては変更がないが、個々には
         変化が生じていることから、今後、知事と文化振興会議が速やかに意見交換できる体制をつくっ
         ておく必要がある。北海道という遠隔地では対応は難しいことから、会長の辞任を申し出る。(委
         員としては継続。)
      委員の互選により、橋爪委員が新会長に選任された。
      ○
橋爪新会長が、会長代理に引き続き音田委員を指名した。

このページの作成所属
府民文化部 文化・スポーツ室文化課 文化創造グループ

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