平成24年度第4回文化振興会議議事要旨

更新日:2012年10月3日

平成24年度第4回大阪府文化振興会議 議事要旨

 

1.日時  平成24年8月7日(火曜日)午後1時30分から午後3時

 

2.場所  さいかくホール(大阪府庁新別館北館1階) 

 

3.議題  次期文化振興計画の策定について(諮問)

 

 

【資料説明(事務局)】

【意見交換】

(委員)

・ 次期計画の議論の方向性は、アーツカウンシルでの施策・事業の展開等につなげていくため、当面は、次の3つを視点に、計画の枠組みや、基本的な考え方について当会議で議論していく。

1)文化の範囲は、従来型の文化に対して、教育、整備、観光など、どこまで踏み込んで組み入れるか。

2)現計画は、施策・事業レベルまでブレイクダウンしたものを並べているが、次期では、どこまで具体的に事業等を記載するのか。

3)大都市制度における文化施策をどう整理するか。

 

・ 文化振興のイメージとしては、一本の大樹があるのではなく、さまざまな木があり、中には、枯れてしまう木もあるが、いろいろな実をつける木もあるというイメージ。それらを図示して、大阪における文化の成長過程を示されたい。

・ 条例の趣旨を踏まえ、現計画の4つの理念はぶれることなく、継承すべきであり、次回は、現計画よりも踏み込んだ視点などがわかるように、事務局が示し、議論したい。

・ 分野別に委員の意見を伺うという進め方は、個別ヒアリングなど、事務局で検討されたい。

・ 現計画の戦略を踏まえた、次期での方向性(事務局案)については、次回で議論したい。

 

(委員)

・ 府市共通のビジョンのもとで次期計画を策定するにあたって、府の計画の9つの戦略と、大阪市芸術文化振興プランの6つの施策の統合・整合が必要と思われるので、両者を突き合わせて、次回で議論したい。

特に、市のプランに掲げられている博物館等の活用は、現在の府の計画には特記されておらず、府立と市立の文化施設との関係をどう位置づけるのか関心がある。

・ 府のプランでは行政支援にあたって競争性が重視されているが、むしろ競争性のない芸術文化に対して、文化の主役とされる府民・市民のリテラシー向上(目利き)のために、鑑賞者の教育を戦略の一つに盛り込まれたい。

・ 次期の府のプランは、今期のプランを基本的に継承・発展させていくとのことだが、であれば「4つの理念」の1つにある「アーティストがめざす都市」の部分をさらに重点化し、戦略の1番目のカンヴァス推進事業での場の提供など、作家や作品を誘致できる環境整備の仕組みを充実させるとともに、戦略の2番目のプラットフォーム機能の強化の相乗効果がもたらされるよう、具体的な施策にも踏み込んだ議論をしたい。

 

(委員)

・ 府民が、それぞれの地域で芸術を鑑賞できることはもちろん、より積極的に、自ら参加したり、サポートにも関わることができるよう、アートと府民をつなぐ「つなぎ手」(コーディネートできる人材)を育成することが重要。

 

(委員)

・ コンクールやコンテストなど催しを増やせば、より若い世代が参画できる機会が拡大し、次世代育成にもつながっていく。

・ Webによるアンケート調査は、シチュエーションに偏りがあれば、成果に結びつきにくい。文化のプロセスが評価に反映されるような仕組みが大切では。

 

(委員)

・ 「府民の力が文化を育てる」は、文化に対する投資という枠組みをさらに充実させたい。江之子島文化芸術創造センターは素晴しい。ここにもメセナ自販機を設置してPRし、サクセスストーリーをつくりたい。

・ 挑戦したいアーティスト等に届き、支援できるよう、「場」を活かすためのアピールなど、工夫されたい。

 

(委員)

・ 文化とは創造性を育むもの。現計画での戦略のような、テーマごとにイメージを示すだけでなく、次期計画では、より具体的に事業がわかるよう、事業提案をしたい。

 

(委員)

・ 資料の提供は、委員の判断により提案されたい。当会議の場で議論する。

 

(事務局)

・ 委員からの資料の提供については、議論のどの段階で提案いただくのが相応しいか、そのタイミングも含めて、相談する。

 

(委員)

・ 鑑賞者の教育については、ぜひ、次期計画に盛り込まれたい。

・ 御堂筋や道頓堀とは、集客のため活用するイメージをアピールするだけでなく、「御堂」や「道頓」という言葉の成り立ちがわかれば、歴史への理解や、教育にも役立ち、文化への関心も深まるはず。

・ 各委員が、次期計画の議論すべてに参画するのではなく、分野などで、委員が手分けすれば、より効果的に議論ができるのでは。

 

(委員)

・ 文楽鑑賞の機会が減少した場合、切り捨てると決め付けるのではなく、底上げのため何をすべきかなど、評価を通じて理念を示すことも必要ではないか。

 

・資料1 次期文化振興計画の策定について [PDFファイル/64KB]

このページの作成所属
府民文化部 文化・スポーツ室文化課 文化創造グループ

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