平成24年度第1回文化振興会議議事要旨

更新日:2012年8月23日

平成24年度第1回大阪府文化振興会議 議事要旨

1.日時  平成24年4月12日(木曜日)午後5時30分から午後7時

 

2.場所  さいかくホール(大阪府庁新別館北館1階) 

 

3.議題  大阪府市都市魅力戦略会議における取組状況について 

 

【資料説明(事務局)】

【意見交換】

 (委員)

○ 資料1の4ページの地図には、船場あたりに枠がある。他の枠には説明があるが、船場だけ説明がないようだが。

 (事務局)

○ 御堂筋だけでなく、船場も横で見ていく趣旨。 

(委員)

○ 道頓堀が入っていないが、道頓堀は見放すのか。

(委員)

○ 公共的な所をどうするのか、というのがこの図。船場のところは複数のエリアと重複していて、連動しているのでわざと強く書いている。

(委員)

○ 天王寺安阿倍野地区に、四天王寺さんが入っていない。天王寺は四天王寺の省略形ということを知らない若者も増えているが、天王寺の核になるものは四天王寺さんじゃないかと思う。

○ アーツカウンシルの図、委員会と行政と、二つも重石が載っているように見える。

(委員)

○ 書き方として、横に書く手もある。

(委員)

○ アーツカウンシルは、解ったような解らないような感じ。何らかのイメージがあるのか。評議会も、誰がどのように決めるのか。文化の専門家をどのように選ぶのか。

(事務局)

○ 行政が決めるのではなく、有識者に決めてもらうのが出発点。現在ワーキンググループで議論中。

(委員)

○ アーツカウンシルワーキンググループは、どのような人で構成されているか。

(事務局)

○ 橋爪会長、中川委員、山口委員など。文化施策検討ワーキングも同様。

(委員)

○ 文化振興会議と中間とりまとめにある「評議会」の権能を整理する必要があるだろう。そもそもアーツカウンシルを行政予算を配分する機能のみとするか、自主事業やシンクタンク機能なども実装し、文化を育てるエンジンとするのか。

(委員)

○ アーツカウンシルへの思いを言うと、行政が予算を配分することを目的とするのではなく、稼ぐことが必要。金を集める組織とすること。いかにして文化予算を獲得するような組織が必要では。文化予算が一般会計の何%かというボリュームも、各国と比較してほしい。

(委員)

○ 別紙事業一覧をみると、民間の活動は入っていない。民も入れた全体の設計図が出ていない。

(委員)

○ 融合統合のときに、府のほうが全部優れているかというと、そういうわけではないことも、適切に評価しないといけない。

○ 府も教育的な事業の中に文化的なものがある。福祉も同様。文化の薫る都市に、共生的な視点も向けていくべき。

○ 府は広域で競争的環境で伸ばしていくというところもあるが、共生的なまなざしも向けていくべき。基礎自治体のやってきた部分も評価していければいい。

(事務局)

○ 二重行政、ムダを省き、効率的にパワーアップも図るべく事業洗い出しをしていく。

(委員)

○ 事業は誰がやるかというとなると、人材育成が大事。物事を興す人間を守り育てることも大切。大阪に住み続けたいと思わせる視点も。人材の流出は切実。

(委員)

○ 次世代育成、教育と文化で似たようなことをやっている。その関係は検討中か。

(事務局)

○ 検討する予定。

(委員)

○ ワーキンググループでも議論しているが、アーツカウンシルを行政の諮問機関的な位置づけにするならば、本来の役割から外れるのでは、という議論もある。ただし、日本では民間の寄付は集まりにくい。日本は、地方公共団体が出している文化予算が圧倒的に多い。

○ 公共的芸術文化政策に関しては、都道府県・市町村が主役というのはまぎれもない事実。民間の文化事業を仕分けに入れていない。民間も射程に入れたほうが正確であるのは事実だが、大きな金額を支出している行政の施策を把握・整理するのが急がれた。

○ その中で、抜けているものや融合させたらパワーアップしそうなものを調べなくちゃいけない。特に府市で重複する事業に関しては、市の事業が廃止される傾向が見られるが、事業推進方法の見直しを条件とすれば、復活を望むようなものもある。無駄と思われるようなものはあまり発見できなかった。

○ 教育委員会の社会教育事業の中にも、芸術文化事業があると思われるので、洗い直し、整理したいと考える。但し、学校教育事業に潜っていると難しい。

○ 文化財保護事業にも手を出していいものかという議論もある。文化財保護審議会があって、そこにお任せするべき。ただ、アーツカウンシルがモデル事業などを提案していくときに、文化財を技術などとして使うということはありうる。

○ 府市事業の整理統合をうまくやっていくためには、「都」になってからの話だけをしていては議論が宙に浮く。24年度、25年度でどの程度できるのか、地に足を付けた議論すべき。議会もある。

○ 府は首長を超えた団体意思としての条例がある。首長がこれを変えたい場合は議会に審議してもらう必要がある。この条例に基づきこの会議があり、プランがある。市も条例はあるが、首長への授権がかなり強いので府とは事情が異なる。

○ 市にも、府と同等の条例・会議を作ってもらい、施策を一本化していったり役割分担したものを承認してもらって計画とする、という方法が妥当ではないか。

○ 府市の実践部隊をどうするかも議論。一部事務組合を作るという方法もないわけではない。

○ 人材育成も、挑戦的な若者達を発掘していきたい。これをやると、世論等の抵抗に遭うことも考えられる。芸術というものは先端性革新性を持つ。反体制的な反権力性も中には内包する。静岡県の条例では、芸術の表現内容に介入してはならないとしているが、大阪府はそこまで担保していない。

○ そういう中では、文化振興会議の下部機構として、専門家で構成したアーツカウンシルの設置が一つの方法であると思われ、議会にも理解いただけるよう仕組みを説明する必要がある。

○ 打ち上げ花火のような事業が並んでいるように見えるが、パフォーマンスの場所として最適な場所を考えているのだと思う。パフォーマンスとフロー、ストックという循環関係を作ろうという戦略であるかどうかチェックすればいいと思った。

○ アーツカウンシルの分野は、市民の文化的人権保障(障がい者、子どもも含む)の担保にも力を入れるべきだとは思うが、関心が集まっているのは都市・経済政策的文化。府民市民の文化施策も開発すべきとは思う。

(委員)

○ 統合政策をやっていくならば、統合にふさわしい条例を考えるくらいのことをしなければ難しいのではないか。

○ 府の文化振興は、大阪市以外の自治体もかかえている。そこにも都市魅力はある。

○ 単純なストーリーに巻き込まれて、物事が抜け落ちる、見えなくなる愚かさだけは避けなければならない。


(委員)

○ 文化振興会議はますます重要。3カ年の計画の最終年度を迎え、今年度は次の戦略を考える。今がどうではなく、次の新しい視点。

○ 大阪市にはこの会議にあたるものがなく、そことの新たな関係・戦略が出てくる。府市の戦略を出していくのも大事な役割。

資料1 第2回大阪府市都市魅力戦略会議(中間報告) [PDFファイル/918KB]

資料2 大阪府・大阪市の文化関連事業一覧について [PDFファイル/75KB]

資料2別紙(1) 大阪府・大阪市の文化関連事業一覧 [PDFファイル/331KB]

資料2別紙(2) 大阪府都市魅力創造事業の当初予算推移 [PDFファイル/86KB]

このページの作成所属
府民文化部 文化・スポーツ室文化課 文化創造グループ

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