「知ってますか?貝毒」(食品衛生いろはの「い」:令和5年度第5号) アサリやシジミなどの二枚貝は時期によって毒を持つことがあるのをご存じでしょうか。 海水中のプランクトンには、食中毒の原因となる毒を持つものがいます。貝毒とは、このような有毒プランクトンを二枚貝がエサとして食べることで、体内に毒を蓄積する現象です。 主な貝毒の種類は、フグ毒の症状に似る麻痺性貝毒と、下痢や嘔吐をおこす下痢性貝毒です。例年、大阪府海域や淀川下流部では、春先から麻痺性貝毒が発生しています。 麻痺性貝毒を原因とする食中毒では舌や唇などの麻痺がおこり、重症では呼吸麻痺で死亡することもあります。 貝毒の有無は外見からは判断できず、また加熱などの一般的な調理方法で毒はなくなりません。 生産地や出荷地では毒化した貝が出回らないよう対策を講じていますが、みなさんも取り扱う二枚貝の産地で貝毒の発生がないか確認し、食中毒が起こらないように十分に注意してください。 また、万一、症状が現れた場合は、速やかに医師の処置を受けてください。 貝毒についての情報はこちら!   〇「貝毒に注意しましょう!」(大阪府ホームページ) https://www.pref.osaka.lg.jp/shokuhin/shokutyuudoku/kai.html このメールは「食品衛生いろはの『い』」を選択された方に配信しています。