第16回:応用編 「加熱と冷却を繰り返すメニュー」での『特に重要な対策』を考える(食品衛生いろはの「い」) 食中毒菌の大半は、食品をしっかり加熱すればやっつけることができますが、ウエルシュ菌のように熱に強い鎧(芽胞)で身を守り、生き残る菌もいます。 ウエルシュ菌は、芽胞の形では増殖しませんが、酸素が少なく温かい環境に置かれると鎧を脱ぎ、元の増殖可能な菌に変化します。   大量に調理したカレーを冷まして保管し、温めなおす調理作業を例にとると… ≪健康被害につながる要因≫とその『対策』 〔手順@〕加熱後のカレーを冷まし冷蔵庫で保管する ≪要因≫…大鍋に入れたまま室温で放置すると、菌が増殖可能な温度帯が長く続き、食中毒を起こす菌量に簡単に達する ★対策→カレーを鍋から別の容器に小分けして冷蔵庫に入れるなど、すばやく20℃以下に冷ます【増やさない】 〔手順A〕冷ましたカレーを鍋で再加熱する ≪要因≫…空気にふれさせながら、十分に加熱しないと多量の菌が生き残る ★対策→カレーをかき混ぜながら、ぐつぐつと沸とうするまで加熱する【やっつける】 このように、手順@とAでの対策を確実に行わなければ、食中毒を引き起こすおそれがあります。 ポイント:「加熱と冷却を繰り返すメニュー」では、加熱後に、すばやく冷まし【増やさない】、しっかり再加熱する【やっつける】ことが『特に重要な対策』になる 作り置きするメニューでの注意が必要な食中毒菌は、ウエルシュ菌だけではありません。次週のコラム「作り置きするメニューに潜む食中毒菌のワナ」をお楽しみに!   過去の配信はこちらをご覧ください。 http://www.pref.osaka.lg.jp/shokuhin/magajin/iroha2.html このメールは「食品衛生いろはの『い』」を選択された方に配信しています。 <お問い合わせ> 大阪府 食の安全安心メールマガジン Eメール:shokunoanzen-g06@sbox.pref.osaka.lg.jp 情報変更・配信停止手続きページ https://reg23.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=pg-ojt-7127d1a15567d6792d767e5e0f761c3a 2025万博を大阪・関西へ! ■誘致委員会ホームページ:http://www.expo2025-osaka-japan.jp/〔会員募集中です〕