肉用牛のライフサイクルに寄り添う獣医師(大阪府動物愛護畜産課からのお知らせ) 肉用牛は生まれた繁殖農家で育成した後、肥育牧場で肥育、出荷され、最終的に牛肉として私たちの食卓へ届きます。 この期間に、安全で良質な食肉を私たちの食卓へ届けるために、獣医師が牛の健康に携わっていることはご存じでしょうか。 今回は、その獣医師の役割を牛の誕生から肥育までの流れと併せて紹介します。 【発情から分娩(誕生)まで】 牛の妊娠期間は約285日。年に1回程度、生涯に8〜10頭の子牛を生みます。 獣医師は、この時、発情の確認、妊娠判定、分娩サポート等を担います。 【哺育・育成期(子牛)】 子牛は3ヵ月齢程度から栄養バランスを整えた離乳食を食べます。この時期は呼吸器、消化器の感染症に罹りやすいため、 獣医師は定期的なワクチン接種や病気の発生を予防します。また家畜保健衛生所の獣医師が、感染症の発生を予防するために、 衛生管理や環境整備等の指導を繁殖農家へ行います。 【肥育期】 9ヵ月齢を過ぎた牛は、肥育牧場で飼料をたっぷり食べて大きく育ちます。 飼料の設計は、牛の健康や肉質に直結し、例えば、ビタミンA(=V.A)を制限することで、適度にサシが入り、和牛としての価値が高まります。 しかしV.Aの摂取を抑えることで、V.A欠乏症や代謝性肝炎などといった疾病のリスクが高まります。 こういったことを予防するべく獣医師は、栄養の過不足等について肥育農家にアドバイスしています。 このように、獣医師は畜産農家と二人三脚で牛の一生に寄り添い、安全でより良質なお肉の提供に貢献しています。 (参考)獣医師の仕事 大図鑑(農林水産省HP) https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2109/index.html このメールは、知っトク!食の情報を選択された方に配信しています。 <お問い合わせ> 大阪府 食の安全安心メールマガジン Eメール:shokunoanzen-g06@sbox.pref.osaka.lg.jp 情報変更・配信停止手続きページ https://reg23.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=pg-ojt-7127d1a15567d6792d767e5e0f761c3a