「新鮮だから生で食べても安全」は誤解です!(大阪健康安全基盤研究所からのお知らせ) 近年、食中毒の主な原因となっているカンピロバクターですが、本菌による食中毒の多くは、飲食店で生や加熱不十分な鶏肉(レバーなど内臓も含みます)を食べることにより発生しています。 「お店で提供される鶏肉は新鮮だから生で食べても安全」、というのは誤解です。 なぜなら、カンピロバクターは次のような特徴をもつ細菌だからです。 1.本菌はニワトリの腸内常在菌である。 2.本菌は空気中では増殖せず、時間の経過とともに徐々に死滅する。 3.ヒトは少量(数百個)のカンピロバクターの摂取で発熱・下痢等を発症する。 すなわち、鶏肉はカンピロバクターに高率に汚染されており、新鮮な鶏肉ほど生きたカンピロバクターが存在します。 カンピロバクターは鶏肉中では増殖しませんが、ヒトは少量の摂取でも発症するため、新鮮な鶏肉の生食はカンピロバクター食中毒のリスクを伴います。 カンピロバクターは加熱により容易に死滅します。鶏肉は十分に加熱(中心温度で75度1分以上)してから食べるようにしましょう。 〇細菌による食中毒(厚生労働省HP) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/saikin.html 〇知ろう!防ごう!カンピロバクター食中毒(大阪府HP) https://www.pref.osaka.lg.jp/shokuhin/shokutyuudoku/kannpirobakuta-.html このメールは、「知っトク!食の情報」を選択された方に配信しています。