印刷

更新日:2024年5月24日

ページID:742

ここから本文です。

府内の卸売市場

生鮮食料品流通の拠点である府内の卸売市場(中央卸売市場、地方卸売市場)や卸売市場の位置づけを紹介しています。

生鮮食料品はどのようにして消費者に届くの?

青果(野菜・果物)の例
生鮮食料品が消費者に届くまでの流れを示したイメージ図

卸売市場って何のためにあるの?

卸売市場の機能

  1. 集分荷(しゅうぶんか)・物流機能
    卸売業者が全国から集荷した商品を仲卸業者等を通じて分荷し、小売業者に適切に分配(大量単品目から少量多品目への迅速・確実な分荷(ぶんか))
  2. 価格形成機能
    卸売業者が行う「セリ」に、多数の売買参加者が参加することにより、競争原理により需給を反映した、迅速かつ公正な評価による透明性の高い適切な価格の形成
  3. 品揃え機能
    小売業者の要望に叶う商品を提供(多種多様な品目の品揃え)
  4. 代金決済機能
    生産者の商品を迅速に換金(販売代金の迅速・確実な決済)

「セリ」ってなに?

「セリ」とは、売り手が買い手に値段をつけさせて、一番高い値段をつけた人に商品を売る方法のことです。

セリには「手セリ(手やりともいいます)」と「機械セリ」があります。
「手セリ」は、買い手が、希望する値段を指で示すやり方で、野菜・果物・魚などは主にこの方法で売り買いが行われています。
「機械セリ」は、機械を使って行うセリで、買い手がボタンを押して電光掲示板に希望する値段を示すやり方です。肉・花では主にこの方法で売り買いが行われています。

また「セリ」のほか、売り手と買い手が交渉(話し合い)で値段を決める、「相対売り(あいたいうり)」や、あらかじめ値段を決めて売る「定価販売(ていかはんばい)」という方法も行われています。

セリの風景(手セリ:青果)青果の手セリの風景図

セリの風景(機械セリ:花き)花の機械セリの風景図

 

卸売市場に関するよくある質問

1)卸売市場では、どんな人が働いているの?

  • 市場開設者(しじょうかいせつしゃ)
    卸売市場を建て、施設・設備を整え、卸売市場の中で働く人たちの指導や許可などを行います。
  • 卸売業者(おろしうりぎょうしゃ)
    野菜・果物・魚介類・肉・花などの生鮮食料品等を生産者から集め、仲卸業者や売買参加者に売る仕事をしている人たちです。
  • 仲卸業者(なかおろしぎょうしゃ)
    卸売業者から生鮮食料品等を買い、スーパーマーケット、八百屋さん・くだもの屋さん・さかな屋さん・肉屋さん・花屋さんなどの小売店に売る仕事をしている人たちです。
    中央卸売市場では必ずいますが、大阪府内の地方卸売市場では一部の大きな卸売市場にいます。
  • 売買参加者(ばいばいさんかしゃ)[買受人(かいうけにん)又は買参人(ばいさんにん)ともいいます]
    卸売市場で卸売業者や仲卸業者から生鮮食料品を買って、それを自分の店(スーパーマーケット、八百屋さん・くだもの屋さん・さかな屋さん・肉屋さん・花屋さんなど)で、町のお客さんに売る人たちです。
    売買参加者は、それぞれの卸売市場で卸売業者や仲卸業者から生鮮食料品を買うことを、市場開設者に認められた人たちです。
  • 関連事業者(かんれんじぎょうしゃ)
    卸売市場で働く市場開設者・卸売業者・仲卸業者の人たちや、卸売市場に生鮮食料品等を買いに来る売買参加者に、いろんな商品を売る人たちです。

2)卸売市場では、誰でも買い物できるの?

卸売市場は、スーパーマーケット、八百屋さん・くだもの屋さん・さかな屋さん・肉屋さん・花屋さんなどが商品を買いに来るところなので、基本的に一般の方は入れません。
ただし最近では、卸売市場の仕事をみなさんに知ってもらうため、日を決めて「市場開放デー」などを開き、誰でも入れるようにしている卸売市場もあります。

3)スーパーなどの「産直」を最近よく聞くけど、卸売市場って必要なの?

最近、大手スーパーなどで、産地(農協や漁協等)との直接取引により、生鮮食料品を販売するケースをよく耳にしますが、一つの産地との取引には品数の上で限界があり、たくさんの商品を用意する上では、卸売市場は欠かせないものとなっています。

※大阪府中央卸売市場での取り扱い品目は、600品目を超えています。

小売業者の仕入先別仕入金額割合

(単位:%)

 

卸売市場

生産者(集出荷団体含む)

その他

青果物

84.3

10.2

5.5

水産物

86.2

4.4

9.4

データ出典:農林水産省 食品流通段階別価格形成調査(平成29年度調査)

業態別搬出先割合の推移

(単位:%)

 

令和元年

令和2年

令和3年

令和4年

一般小売業者

20.1

22.2

30.8

40.5

スーパー

64.5

56.3

54.1

41.4

給食業者

1.6

1.6

1.6

1.8

加工業者

1.5

1.7

4.1

5.8

飲食業者

2.6

1.5

1.5

2.9

その他

9.7

16.7

8.0

7.6

データ出典:大阪府中央卸売市場 市場概要(令和4年9月)

4)食肉はどのようにして消費者に届くの?

食肉はたくさんの人たちによって、皆さんの食卓へ届きます。食肉卸売市場をはじめとする食肉の流れを追ってみます。
食肉の流通を説明するページをご覧ください

また、大阪府では、食肉が食卓にのぼるまでの過程を分かりやすく解説したリーフレットを作成しています。学校の授業で使用されるなど、リーフレットをご希望の場合はご依頼に応じて配布します。
リーフレット「おおさかの食肉」の紹介ページをご覧ください

卸売市場とは

1)卸売市場の定義

「卸売市場」とは、生鮮食料品等(野菜、果実、魚類、肉類等の生鮮食料品、花き等)の卸売のために開設される市場であって、卸売場、自動車駐車場、その他の生鮮食料品等の取引及び荷さばきに必要な施設を設けて継続して開場されるものです。
(卸売市場法第2条第2項)

2)卸売市場制度の概要

卸売市場制度は、大正12年に中央卸売市場を対象とした中央卸売市場法の制定に始まり、生鮮食料品等の集配拠点として大都市における中央卸売市場の整備が進められました。
その後、昭和46年に都市化の進展や流通の広域化等に合わせ、地域の流通拠点として地方卸売市場を整備するため、地方卸売市場も対象とした卸売市場法に改正されました。

また、食品流通においては、加工食品や外食の需要が拡大するとともに、通信販売、産地直売等の流通の多様化が進んでいます。
こうした状況の変化に対応して、生産者の所得の向上と消費者ニーズへ的確な対応を図るため、各卸売市場の実態に応じて創意工夫を生かした取組を促進するとともに、卸売市場を含めた食品流通の合理化と、その取引の適正化を図ることが必要です。
このため、平成30年6月に卸売市場法及び食品流通構造改善促進法が改正されました。

3)卸売市場法の目的

卸売市場法第1条で、「卸売市場が食品等の流通において生鮮食料品等の公正な取引の場として重要な役割を果たしていることに鑑み、卸売市場に関し、農林水産大臣が策定する基本方針について定めるとともに、農林水産大臣及び都道府県知事によるその認定に関する措置その他の措置を講じ、その適正かつ健全な運営を確保することにより、生鮮食料品等の取引の適正化とその生産及び流通の円滑化を図り、もって国民生活の安定に資することを目的とする。」と規定しています。

4)中央卸売市場と地方卸売市場の違い

(1)設立の経緯

中央卸売市場

中央卸売市場は国として政策的に設置した卸売市場

地方卸売市場

卸売市場法制定まで法律の規制はなく、ほとんどが民間で経営をしていた市場

(2)卸売市場法における位置づけ

中央卸売市場

国(農林水産大臣)による認定及び市場運営の検査及び指導・助言

地方卸売市場

都道府県知事による認定及び市場運営の検査及び指導・助言

(3)中央卸売市場、地方卸売市場の数

中央卸売市場

65市場

地方卸売市場

908市場
内訳…民営市場(株式会社等):735市場、公設(3セク含む):173市場

市場数出典:農林水産省 令和3年度卸売市場データ集(令和4年8月)

卸売市場法改正について

令和2年6月21日より、改正卸売市場法が施行されました。

府内の認定卸売市場(中央卸売市場・地方卸売市場)

府内認定卸売市場の数(令和6年3月)

 

(市場区分)

(地域別)

 

中央卸売市場 地方卸売市場 合計
青果水産物 食肉 青果水産物 青果 水産物 花き

北部

1 0 0 2 0 1 4
中部 大阪市 2 1 0 4 1 2 10
南部 泉北 0 0 0 3 0 1 4
泉南 0 0 0 2 2 0 4
小計 0 0 0 5 2 1 8
合計 3 1 0 11 3 4 22

中央卸売市場 

種類

市場の名称

所在地

電話番号

総合市場

大阪府中央卸売市場

茨木市宮島1-1-1

072-636-2011

総合市場

大阪市中央卸売市場(本場)(外部サイトへリンク)

大阪市福島区野田1-1-86

06-6469-7955

総合市場

大阪市中央卸売市場(東部市場)(外部サイトへリンク)

大阪市東住吉区今林1-2-68

06-6756-3901

食肉市場

大阪市中央卸売市場(南港市場)(外部サイトへリンク)

大阪市住之江区南港南5-2-48

06-6675-2010

地方卸売市場

青果市場一覧

市場の名称

所在地

開設者名

電話番号

卸売業者名

電話番号

丸池地方卸売市場

池田市住吉2-13-27

丸池物産株式会社

072-762-5580

開設者に同じ

丸北地方卸売市場

池田市神田2-7-8

株式会社丸北

072-751-4684

開設者に同じ

地方卸売市場大阪促成青果

大阪市福島区玉川3-2-4

大阪促成青果株式会社

06-6443-8441

開設者に同じ

城東青果地方卸売市場

大阪市城東区中央3-1-17

城東青果株式会社

06-6931-6721

開設者に同じ

大阪丸五青果地方卸売市場

大阪市生野区桃谷2-18-12

大阪丸五青果株式会社

06-6731-0005

開設者に同じ

木村青果地方卸売市場

大阪市東住吉区南田辺3-18-20

株式会社木村青果地方卸売市場

06-6696-0001

開設者に同じ

堺七道青果地方卸売市場

堺市堺区海山町2-139

株式会社堺七道青果地方卸売市場

072-228-0333

開設者に同じ

堺市立青果地方卸売市場

堺市堺区一条通12-14

堺市(外部サイトへリンク)

072-228-6971

堺大一青果株式会社(外部サイトへリンク)

072-233-1261

堺中央青果株式会社

072-232-3381

大阪南部合同青果地方卸売市場

堺市北区中村町744-1

大阪南部合同青果株式会社(外部サイトへリンク)

072-258-1800

開設者に同じ

岸和田綜合食品地方卸売市場

岸和田市西之内町67-2

岸和田青果株式会社

072-444-6655

開設者に同じ

泉地方卸売市場

泉佐野市大西2-4-6

泉南中央青果株式会社

072-462-2643

開設者に同じ

水産市場一覧

市場の名称

所在地

開設者名

電話番号

卸売業者名

電話番号

大阪木津地方卸売市場

大阪市浪速区敷津東2-2-8

株式会社グルメ杵屋(外部サイトへリンク)

06-6631-1131

開設者に同じ

泉州岸和田水産物地方卸売市場

岸和田市地蔵浜町11-1

岸和田市漁業協同組合

072-422-0638

株式会社岸和田水産流通

072-433-0058

佐野地方卸売市場

泉佐野市新町2-5187-101

泉佐野漁業協同組合(外部サイトへリンク)

072-462-3026

開設者に同じ

花き市場一覧

市場の名称

所在地

開設者名

電話番号

卸売業者名

電話番号

大阪花き園芸地方卸売市場

豊中市原田南1-15-1

株式会社JF兵庫県生花(外部サイトへリンク)

06-6864-2131

開設者に同じ

地方卸売市場サ天王寺生花

大阪市天王寺区堀越町7-9

合名会社天王寺生花市場

06-6771-2865

開設者に同じ

大阪鶴見花き地方卸売市場

大阪市鶴見区茨田大宮2-7-70

株式会社大阪鶴見フラワーセンター(外部サイトへリンク)

06-6913-4187

株式会社なにわ花いちば(外部サイトへリンク)

06-6914-2300

株式会社JF鶴見花き(外部サイトへリンク)

06-6914-2200

大阪泉大津花き地方卸売市場

泉大津市小津島町4

西日本花き株式会社(外部サイト)(外部サイトへリンク)

072-531-4187

開設者に同じ

卸売市場に関する基本方針(農林水産省)

卸売市場法第3条第1項の規定に基づき、卸売市場の業務の運営に関する基本的な事項や卸売市場の施設に関する基本的事項等を定めた方針です。

卸売市場に関する基本方針
卸売市場に関する基本方針を紹介するページをご覧ください(外部サイトへリンク)

国庫補助事業に係る公表事項

強い農業づくり交付金関係

農畜産物輸出拡大施設整備事業交付金関係

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?