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更新日:2024年5月14日

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府民の方からよくいただくお問合せ集

よくある質問

ビブリオ・バルニフィカスについて知りたい。

ビブリオ・バルニフィカスは夏季に沿岸の海水中にいる細菌です。
食中毒の原因となることで有名な腸炎ビブリオ菌とは親戚の関係にある細菌で、2~3%の濃さの塩分を好み、海岸の近くの海水中や海水と淡水が混じりあうような場所に住んでいて、海水の温度が15℃以上になると増えます。また、この菌は海水中や海の底に生きている魚や動物性のプランクトン、貝類、カニなどの節足動物に付着しています。
ビブリオ・バルニフィカス感染症(食中毒)はおそろしい病気ですが、この菌に汚染された食品を食べたとしても、健康な人は軽い下痢や腹痛程度ですむと考えられます。注意をしなければならないのは、免疫機能が減弱している人や、肝硬変、肝臓がんなど肝臓疾患のある人、鉄欠乏性貧血などで鉄剤を内服している人など、感染危険度の高い(ハイリスク)人です。さらには、糖尿病の人、アルコールを大量に飲む人、喘息などの治療目的でステロイド薬剤を使用中の人なども注意が必要です。
症状は、感染後数時間から2日間の潜伏期間(多くは24時間以内)がすぎてから、最初に発熱、悪寒と皮ふ(おもに下肢)に激しい痛みを伴って発症します。
その後、皮疹、腫れ、発赤、血圧低下などがあらわれます。症状の変化は急速なので、ハイリスクの人でこのような症状があらわれた場合には、早めに医療機関で受診することをお勧めします。
ハイリスクの人はビブリオ・バルニフィカス感染症(食中毒)が発生しやすい季節(5~11月、特に7~9月に多い)に刺身など魚介類の生食は避け、よく加熱することが最も重要です。また、調理する人はビブリオ・バルニフィカスに汚染された包丁やまな板などの調理器具を介して他の食品を汚染する(二次汚染)ことのないように気をつける必要があります。
経皮感染を防ぐために、ハイリスクの人で手に傷があるときは生の魚介類の調理を避けたり、海水浴や、海岸で素足になることは避けてください。

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